• 異世界ファンタジー
  • ラブコメ

武術みたいに〜流が、恋愛にもある世界。修めた美少女すこすこ流で恋愛を無双し、王都一の流派にする。

「カミーユ、少し痛いですが、我慢してください。範囲回復魔法を貴方に付与しておくので、貴方とブロワ君の痛みはすぐに収まりますから」

 私はカミーユに魔法をかけ、校舎に入っていこうとするブロワ君めがけてぶん投げた。

「うわああああああああ!?」

 カミーユは悲鳴を上げながら、放物線を描いて飛んでいき、無事ブロワ君に命中する。

「し、師範!?」

 隣で呆然としていたマリィは、遅れて驚愕の声をあげた。

「大丈夫ですよ。私は父から回復魔法を一通り習っています。ですので、カミーユもブロワ君も無事ですよ」

「それも気になるけど……ってそうじゃなくて! どうして投げたの!?」

「すこすこ流、上のすこの章、第5節、『女の子は空から降るもの』をやってみたまでです。この教えは、特別な出来事は女性を特別の存在にする、という意味なのですよ」

「本当に!? いや、本当に!?」


——そんな感じの物語。

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