読者選考期間も終わりに近い、日帰りファンタジーコン。
とりあえず、個人的おすすめ作品をご紹介するゾ。面白い作品が大過ぎて9月中に読み切れない、てか読者選考期間短すぎやろって、それ1番言われてることだから。
・府立異世界博物館
魔王を封印した絵画、エルフの工芸品など、ロマン溢れる異世界のアイテムが現代の博物館に収蔵されているというアイデアが光る作品。アイテムの文化的背景や異世界と現実世界の交流とそれがもたらした影響が、しっかり描写されているのも良かったです。正直、短編にしておくのが惜しい作品。
・狐耳メイドのご主人様自慢
獣人少女の手紙を通して描かれる、異世界と現代を行き来した一人の商人カナタのお話。これぞ異世界ハーレムという感じの設定なんですが、過去の手紙の中で表現することで、壮大のファンタジー世界の歴史の一幕に落とし込んでいる雰囲気が素敵でした。テンプレも、新たな角度で描くと、また違った味わいがあります。
・ガーリー・ブレイズ・スプライト
とにかくアツい作品。女子高生勇者VSお嬢様魔王(両者家族公認、門限アリ)、主人公がテンションのおかしいボクっ娘、召喚された娘を取り戻しに殴りこむお父さんなど、キャラクターの強烈さが暴力です(褒め言葉)。そして、ギャグとシリアス、バトルと日常の配分が絶妙すぎる。日帰りファンタジーとは、まさにコレだっていう勢いを見せつけてくれる作品です。
・さらば闇の光
今、流行の異世界転生モノです。ただし、転生先はテンプレとは程遠い、ダークファンタジーの世界です。罪を背負ったものが転生したらどうなるか?ある意味、異世界転生への強烈なアンチテーゼ、ともいえる作品。日帰りファンタジーの意味を知った時、あなたはきっと絶望する……。