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235話

まず王国と帝国の各都市について、フュンは徹底的に調べてあります。
表向きの兵力、将軍。そういう情報はあります。
現にアージス大戦の敵方の情報は持っています。

ただし、太陽の戦士であっても各都市が持つ秘密の戦力までは無理です。
例えば、タイローが調査した王国の兵力は隠し兵力です。

それで、太陽の戦士たちの力は常時発動するわけではなく、体力の低下や注意力が落ちた時とかに、力を失うことがあるので、長期間の偵察は出来ません。
それは影部隊も同じくです。
ですから、内部まではいけても、内部の内部までの潜入は不可能です。

飛空艇のような空からの監視などがあれば、兵の流れなどの細部まで調べられると思いますが。
人間の目線では不可能な部分があります。
なので隠しの兵力を完全に見切るのは無理です。

それで、フュンの今回の落ち度は、もう一つの可能性を見極めておきながら、サナリア軍を置いてきた事です。
バルナガンにスカーレットがいる。
これを知っておきながら兵力を温存したのが落ち度です。
本来は連れて来るべきでした。
せめて一歩手前の場所に待機させるなどしておくべきでした。
でもラーゼに向かう事を優先してしまい。
王国の兵を内密に処理すれば終わりだと思ってしまったことがこの結果となります。




ここからはネタバレに近いので、読み飛ばしてもらってもいいです。
ここを読むのであれば第三部からがおすすめです。


フュンは、アージス大戦を停戦にすることを考えていませんでした。
むしろこれを使って、とあることを起こさせようとしていたのです。
なので、自分がいなくても英雄ネアルを止めることが出来るクリスたちを派遣したのです。
クリス。ゼファー。ミシェル。リアリス。タイム。カゲロイ。シュガ。
彼らを送り出したのはこういう理由があります。
フュンなしでシルヴィアを守ることが出来るメンバーです。


それとですね。
彼は例の人物の動きを見ていたのです。
彼が注視していたのは帝国のとある都市で。
そこからの出撃があるのではないかと考えていました。
だから帝都を守るためにサナリア軍を動かすつもりだったのです。
でもそれはその都市からの攻撃だと思っていて。
まさか今回。
シンドラとラーゼが問題になるとは思っていなかったのです。
フュンが考えている所からの攻撃ではなく、全く別の場所からの攻撃を受けた形となっています。
だからフュンも後手後手になっています。
無事に解決している点があるので、そうは見えませんが。
フュンは小説にあるように意外にも展開に振り回されているのです。
事前に色んな所を調べようが、意味の無い。
予想外の攻撃を受けていたのですね。


それでフュンの事ですが。
彼は、実はナボルだと思われる一人に目星をつけています
ここはあまり小説に書いていません。
その人物についてはですね。
まあ、タイトルや本文を読むと分かるようになっているところがあります。
各話のタイトルにも隠しで、意味を込めているところがあります。
意外と最初の方とかにもその文章の片鱗があります。
ここらはネタバレになるので多くは語りません。

これで終わります。
第二部から235話までのフュンの流れはこうなっていました。

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