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読んでほしい部分を書いて満足したので、少々感想を書きます

第158話を読んでない方は飛ばしてください。
解説というか、感想を書きます。



この回。自分の中ではお気に入りの回となっています。
作者がこの小説を考えるうえで、一番最初に考えたのがフュンの設定です。
性格や行動原理。彼の苦悩から成長を考えました。

そして次に考えたのがフュンの母ソフィアです。
彼女も同様の設定を考えました。
この物語の軸はこの二人であります。


そこからゼファーや周りの人間を固めていって、最初のストーリー展開から、ラストのイメージまでを構築しました。

そして第1話。次に41話。53話。93話。105話。137話。
これらに加えて158話が、最初から出来上がっていた話です。

これらを繋げるために物語を書いていったと言ってもいいです。
これらの中でフュンの一番の成長を感じるシーンとして、今回の演説があります。

ここまでお話を読んでくれた方はお分かりになっていると思いますが、最初の頃のフュンはかなり未熟な人間でした。
優しさだけが彼の取り柄だった。世間知らずのお坊ちゃんでした。
それが帝国で荒波をいくつも乗り越えたことで、ただの優しい青年から。
強く優しい青年に成長しました。

その結果、彼の信念から来る演説が、民の心に火をつける。
本来ならば、民に火をつけるのは王がやるべきことでありましたが、アハトやズィーベはこれの重要性を理解していませんでした。
それをフュンがやり遂げた形になっています。
でも彼らは仕方ないのです。
フュンのように帝国で色々な勉強をすることがなかったからですね。
だからあまり二人を責めないであげてください。
って言っておいて、結構小説でぼろくそに言ってる部分があります(笑)

少数部族の連合だったから意識がバラバラであった。
でも彼らには共通意識の騎馬民族という誇りがある。
ここを強調して演説したフュンは巧みに彼らをコントロールしたとも言えます。
それと過去。このままでは同じことを繰り返すかもしれないということ。
それと将来。未来はこうなるのだと希望を持たせたこと。
フュンは、民を前に進ませるために、色々な手を打ちました。
これもルイスから課せられた修行の成果と言えるでしょう。


とまあ色々、この演説に至るまでのギミックはありますが。
ここら全てを言ってしまうと、皆さんの楽しみを奪うので、ここで黙っておきます。

とにかく、一つの満足する部分を描けたので感想を書きました。
あとは、第二部第三章終盤辺りですかね。
そのあたりが満足ポイントかもしれません。

作者が色々語るより、皆さんの感想が大切なので。
べらべら喋らないようにするため、ここらでお暇します。
また、お会いしましょう。
お元気で~。

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