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7月25日朝8時から順次公開予定の「貧乏領主になりました!」(第一部)では、40話後半から船旅が始まります。

ベルフラワーは陸の開拓物語ですが、貧乏領主にはできるだけ旅をさせたい思っています。

時々 船関係の用語を使いますが、ベルフラワー―と違って詳しい説明やインデックスはつけていません。

私にとって帆船の世界は 子供ころから馴染んだ夢の世界なので、ほぼ下調べなしで書いているからです。

そこで 本文中の言葉だけではイメージしにくいだろうと思う箇所について、海洋実習船日本丸の画像を使って
少しだけ 説明をさせていただきます。

画像の出展は「横浜みなと博物館」の「帆船日本丸」
https://www.nippon-maru.or.jp/port-museum/
 それらから3枚の写真をお借りして、トリミング合成しました

①左:日本丸
 これは現代の船なので 帆船と言いつつ機関もついています。
 現役日本丸は海王丸と共に航海士養成の為の練習船です
 機関士養成の為の練習船は、銀河丸・星雲丸

 練習船については 独立行政法人海技教育機構
https://www.jmets.ac.jp/ship/seiunmaru/index.html
ページをご覧ください

②右上:帆をはる(展帆:てんぱん)のために、
帆桁(ほげた)に帆を縛り付けているロープを解いているところです

③右下:ビレイング・ピン
  帆を操作するためのロープ類を止めている棒

(貧乏領主では、アーサー・ランサムの作品に倣ってビレーピンと呼ぶことが多いのではないかと思います)

 ランサムの作品では、時々、襲ってきた海賊に、
ビレーピンを抜いて応戦すると言う言葉が出てきます。


・・・・
ほんとうは、子供の頃に模写した寺島竜一氏の描いた帆船の各部位を示した絵を投稿しようかと思ったのですが
稚拙なのと、模写とはいえ著作権が関係すると困るので
日本丸の写真にしました。

帆船の物語に興味のある方は、
アーサー・ランサム著 岩田欣三訳 岩波書店
1960年代初版 全12冊の全集(児童書)をご覧ください

 ※再版本の場合、豊富な図と船の構造に関する説明が省略されている可能性があります。
 グレーのハードカバーの初期の大型本を見て私は育ちました。

・・・
日本丸は4檣バーク型帆(横帆)ですが、
貧乏領主の載る船は
必要に応じてトップスル(横帆)をあげることのできる
スクーナー(縦帆)です。

縦帆というのは、あらゆる方向からの風を活かして推進出る帆です。
 現代で言えばヨットの帆

横帆というのは、追い風を効率的に受けて前に進むタイプの帆
 
・現代の大型帆船のイメージはほとんど横帆ですね
 フリゲート艦もバークもクリッパー(快速帆船)も

・しかし民間の帆船がイギリス周辺や大西洋を横切る時には
どんな微弱な風も有効活用して船を動かす縦帆のスループ船が好まれたようです。

 一方、コロンブスのサンタ・マリオ号や マゼラン(初の世界一周)のビクトリア号は 横帆のキャラック(ナオ)です

金屏風に描かれた南蛮船も横帆のキャラック。

一説には、キャラックは威風堂々として植民したい現地人を脅すのに丁度よく、積載量も多いので長距離航海に向いたのだとか。

船談義を始めると止まらない私なので、この続きは
貧乏領主が、操船を習い始めてからに譲ります(たぶん船出以後の話は8月ごろかな?)

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