お久しぶりです。
ひっそり不定期連載を始めています。
淡々とした暗い話で、ま~ったく万人向けではありません。
そして一昨日、やたらと本屋さん関連の作品を公開する方が多いと思ったら、KAC2023のお題第1弾だったんですね。
何か今日の(日付変わったから昨日か)昼にパッとタイトルが浮かんだので帰宅後書き出し、一度レギュレーションを見たら本屋のお題の締め切りは昼直前だったという間の悪さでした(ノД`)・゜・。
何となく勿体ないので書いた部分だけこの近況ノートに転載しときます。
殆ど出だしだけなので、野林緑里さまの「ナニカコ」のお題のつもりで読んでいただけると幸いです。
どなたか続き書いて下さったら読んでみたいです。
『決闘書店』
「決闘書店って知ってるか? 水沼」
ある日の放課後、すぐに帰宅しないでちょっと教室でグダグダしている時に、クラスメイトの松本くんが突然そう聞いて来た。
「決闘書店? 聞いたことないよ。格闘技雑誌の出版社?」
そんなの初めて聞く。というか本屋の名前じゃないな、どう考えても。
「ほら、これ見てみろよ」
松本くんは自分のスマホの画面をぼくに見せて来る。
受け取り画面を見ると、SNSサービスツブヤイターのアカウント名のことだった。
決闘書店。
カバー画像は書店のレジらしき場所に本を読んで座る女性店員。残念ながら顔は見切れていて写っていない。
アイコンは嘴《くちばし》の長い白い鳥の写真。
プロフィール文を読んでみる。
『決闘書店は、いつでもどこでもあなたが決着を着けたい相手と、読書で白黒着けるお手伝いをさせていただきます。気になった方はDMを。 店長 遠野朱鷺子』
「何これ? 何なのこのアカウント。松本くんがフォローしてんの?」
「いや、『おすすめユーザー』で出てきたんだ」
「松本くんもヒマだねえ。意味わかんないよ、『読書で白黒つける』って一体何なの?」
「いや、俺もわからんけど。何か気にならないか? お前本が好きだろ?」
「好きってほどじゃないけど、確かに読むには読んでるよ」
「なあ、ちょっと問い合わせしてみようぜ」
そう言って松本くんはぼくの手からスマホを取ると、そのアカウントをフォローして、DMを送った。
「おっ、返信が来たぞ」
軽快な通知音がスマホから聞こえると、松本くんはすぐにそのDMを読んで教えてくれた。
以上です。
どなたか続き書いて下さレイ。
あっと、一応このあと「黄昏時」の第5話も投下しときますね。