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『異世界病者の灰を踏む』第一章終了と零れ話・名前編。

 こんバサーっとけものさんです。
今後は『異世界病者の灰を踏む』と書くには長いので『異世灰』なんて呼んじゃいましょうか。
とても素敵なレビューを頂いたので小説よりもそちらを読んで欲しいなんて思ったりしている昨今、とりあえず第一章を終えたので零れ話を。


 まずはキャラクターの名前について、気を使う部分なので中々に大変です。
名字は少数とはいえ実存する物を使っています。葛籠抜は栃木にほんの少数ですが実在する名字です。
クズラヌキとも読むのですがそれだとあまりにもクズが強調されてしまうのでツヅラで、芥という名前は塵芥のように消えようとしたという意味もありますが、かの文豪から頂きました。『芥川龍之介』彼も自殺した事で有名な方ですね。

 石鐘響については、天使という設定から生まれた名前でした。
『ベルが鳴るのは見習い天使が羽根をもらった合図』なんていう古い映画の台詞がありましたが。そこから着想を得た名前です。ヒビキでは無くヒビクでなければいけない理由はそこにありました。とはいえ第一章時点で羽根はもう既にありましたが、これからその羽根はどうなっていくのでしょうか。

 夜久朝日の夜久は上の二つの名字よりはよくある名字のようです。朝日については『芥川龍之介』の『あばばばば』という作品から、主人公が商店でマッチを買おうとしたが煙草の付属品の小型マッチしか無いのでタダでどうぞと言われた時に「貰ふのは気の毒だ。ぢや朝日を一つくれ給へ。」と言ったところから取った名前です、朝日は昔の煙草の名前ですね。

 フィリについては『神の子』のラテン語読み『filius Dei (フィリウス デイ)』から拝借しました。

 悪魔陣営のアルゴスもまたギリシャ神話より『神の子』の一人として考えても良いであろう巨人だと解釈しております。
 セーレはゴエティア悪魔の序列70番から拝借しました。


 正式な名前が出ていないキャラクター達についてはそれぞれ理由がありますので今後明らかになっていくと思います。仕掛け屋は……仕掛け屋かもしれませんが。

 というわけで今後はややゆっくりな更新になるかもしれませんがもし良ければお付き合いしていただければと思います、けものさんでした。

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