• 現代ドラマ

手紙

みなさんへ、

いつもぼくの作品を聴いていただき、ありがとうございます。

今日はなぜ突然、小説を無料公開したのかについてお話しさせていただきます。

ここのところ歌ってくれるアーティストが軒並み解散、引退、活動休止となり、すっかりいなくなってしまいました。

実は名前を変えて作詞活動は続けているのですが、
Kenn Katoの名前がみなさんの目に触れる機会はめっきり減ってしまいました。

でもぼくは元気に生きています。それを伝えたくて今回の企画に踏み切りました。

だんだんとやることがなくなる毎日、なにかできることはないか思案にくれていましたが、結局ぼくには書くことしかできません。

なので、随分と前に初稿をあげた小説を見直して、時代考証もやりなおして整えて公表しようと思いつきました。

やはり楽しんでもらうことがぼくの生きている証なので、それをぼくなりにみんなに伝えていきたかったのです。

音楽作家は人気商売です。時代の移り変わりもあります。どんなに売れてもいずれ世を去っていくものです。

でもぼくはまだ終わりません。名前を変えてでも、媒体を変えてでも書き続けます。もしかしたら音楽もひとに書くのではなく自分に書くという選択肢もあるのかもしれません。

命ある限り、書き続ける道を模索していきます。どんなにかっこ悪くても、死ぬまで書き続けると思います。

その道が見つかるまでの時間、みんなに忘れられないようにこのような行動を取った次第です。

だからこそ読んでもらいたい。

活字離れと言われて久しいですが、文字の持つ力は無限大です。想像力をかきたてる最強の武器です。

活字から離れていた方にはリハビリにちょうどいい読みやすい作品になっていると思います。

どうかこの作品がひとりでも多くのみなさんに読んでもらえますように…

2022年9月12日
Kenn Kato

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