ゼロをご覧いただきましてありがとうございました。
以下ネタバレを含むあとがき的なものだよー。
改行改行。
kuronekoya様に「読子さんは思わせぶりに小説指南してくれる」レビューにて「さっくんと出会う前の読子さんのお話を読んでみたい」と書いていただきまして「ゼロ」を書こうということを考えました。kuronekoya様、ありがとうございます。
もともと構想はあったんです。
読むだけの読子さんというキャラが、みなさまの支持をいただいてキャラクターとしての存在感を強めることができてきたとき、自分がまず考えたのが「この子は自分では小説を書かんのかいな」ということでした。書かないひとから小説のことを色々言われたらカチンと来ることも絶対あると思うんですよね。
てなもんで、そこら辺の話はいつか書こうかなと思っていて、ただ当初考えていたのは、読子さんとさっくんの関係をもう一度捉えなおすような中編から長編の作品で、構図としては男女関係もハッピーエンドで終わる「いつでも夢を(原秀則先生)」みたいな感じで考えていたのです。が、その後いろいろありまして(いろいろはそのうち開示します)リクエストいただきまして書こうと決心してからはこういう形でまとめました。
というわけで今回は、どうして読子さんが書かなく(書けなく)なったのかと、それに対する未来のひとつの解決を提示してみることにしました。
「あの人」については男女も関係性もはっきりさせませんでしたし、これはさせる必要もないかなーと思っています。読子さんが「あの人」に作品作りを通してどういう感情を抱いていたのかも、皆様にそのままおまかせします。
(4)は急に時間が未来になりまして、読子さんのお相手の名前は完全に伏せてしまいましたが、これはさっくんであることは間違いないと思っていただいて。ただ、作中でさっくんの名前が出ないことと、ご夫婦になり子供も生まれますと呼び方が変化したりとか、そういうことがあると思いますので、明言を避けました。読子さんは頻繁にさっくんの名を呼ぶので、ちょっとそこらへんが文章上で苦しいところでした。
そういうわけで作中で「読子」はあだ名だということが明らかになりましたが、そうか、あだ名だったのか……
本名はさっくんと併せて秘密です。
……決めてません。
「さ読」についてはひとまず思いついたことは書ききったので、しばらくは別のものを書きたいと思っております。
さいしょはカクヨム内でほかの方の作品を読んで「ここをこうすればもっとよくなると思うなぁ」というのをキャラクターに語らせるという動機で始めた「さ読」ですが、いつのまにやらここまでやってきてしまいました。
「まんが道」「燃えよペン」「G戦場ヘブンズドア」「バクマン」etcetc、作家の作家たる姿を題材にした尊敬する作品は数多くありまして、最近は「さ読」を書きながら、そんなあたりを意識していました。別にプロでもなんでもないんですけどね。
「ゼロ」という言葉は「風立ちぬ」への敬意です。
あなたのゼロ地点はどこですか?
思いついたことは書ききったと述べましたが、「こういう話が読みたい」とリクエストいただけるのはとてもありがたいことで、今後もお気軽にリクエストいただければ、可能な範囲で対応したいと思っています。キミだけの最強のさ読を育てよう! この近況ノートコメントとかでも結構です。
あ、引用フリーと宣言してますので、作者様はご自身で書いていただいてもオッケーですよ。細かいことは言いません。
長々書きましたが、この近況ノートで言いたいことは最終的にひとつです。
制服姿の読子さんとか超かわいいんだろうなぁ!!
ありがとうございました。