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車庫、あるいはトンネルの中 あとがき(ネタバレします

無軌道で始めた作品を何とか着地させました。
決めていたのは、かならず列車をテーマにした実在の音楽に絡ませることと、性交渉に関する描写を必ず入れることでした。(ただし、番外編だけルール外)
後者はとくに第六話は判りにくい描写ですね。

・第一話
それぞれのお話で一貫性を持たせるつもりがなかったので、一番最初に「パートナーは誰かわからない」場面を入れることにしました。あれだけ最終話まで元カノとのしょうもない関係を続けておきながら、ついに寄り添ってる相手が違うってことも、それもまた人生。

・第二話
とある一カ所の表現だけで二人のいる場所のミスリードを作れたので気に入ってます。

・第三話
駅ビルの飲食店街は本当に空腹を刺激しますね。ラーメンのトッピングは煮卵をどうしても選んでしまうんですよ。

・第四話
彼もしょーもないなー。テーマにした曲、タイアップだけどひょっとしたら歌詞に列車の描写がない!? と書いてから焦りましたがちゃんとありました。セーフ。

・第五話
全体に通じることですが、曲のテーマの真逆を行くお話ばっかりです。これが一番対比がはっきりしているかな。

・第六話
リフレインが1分くらいあるんですが、カラオケだと機種によって長さが違ったような気がします。誰かが一緒にやってくれないととたんに大変になる曲です。
駅は鹿児島市営電鉄の神田駅です。googleストリートビューで見れます。

・第七話
魔女の人に第四話の彼のセリフを何の気なしに引用させたんですが、そうしたことによって新しい意味合いが生まれてしまいました。そこのとこは気に入ってます。

・最終話
テンポ感を大事に、新海誠監督の「ほしのこえ」みたいにしたかったんですけど、そしたら単純に行為前行為中にテンション上がってる行きずりの二人みたいになってしまった。最後無理やりに収めたんですけど、もともとタイトルはトンネルに列車が進む様子をメタファーとしたかっただけなんです。
「世界の車窓から」はもう関東圏でも土曜日は放送してないそうです。

・トラックリスト
 track、という語は線路の意味もあります。

kuronekoya様、楽しい企画にお誘いいただきましてありがとうございました。

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