百合の間に挟まるな、本日をもって完結いたしました。
最後まで見てくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。
二年生になってからは、四人揃って同じクラスになったことで、葉那たちの尽力により誤解ではなかった誤解がついに解けた。神の座から人の輪に戻った愛彦は、教師たちからだけではなく、ついに生徒たちからも百合ヶ峰一の男子認定された!
そんな出だしから始まる新章。
葉那が女子学院時代、暴力事件で助けた後輩が百合ヶ峰に入学してきた。葉那お姉様と慕い、礼儀正しいお嬢様ぶりにワンチャンないかなと思った愛彦だったが……そんな後輩に、誰も見てないところで階段から突き落とされてしまった! そんなヤンヤンデレデレな新たな百合編。
人の恋心を弄ぶように繋ぎ止めている最低下劣な四股現人神が、学園の名だたる美少女を独り占めしていることに憤った新入生たち。新たな百合編のラストで、またも神の座に祀り上げられた愛彦を、その座から引きずり降ろさんと一年たちが反旗を翻す体育祭編。
学園に取材でやってきた天河ヒメと再会し、首根っこをまたも掴まれる愛彦。天河ヒメに誘われた食事会に連れて行かれた葉那は、人生で一番幸福の時間を過ごしたのだった。それだけだったらいい話で終わるはずが、天河ヒメの手先となった葉那に売られた愛彦は、地上波デビューをするはめとなった天河ヒメ編。
夏休みに葉那を通して、天河ヒメから無人島キャンプに誘われた愛彦たち一行。夏の思い出を作ろうとわくわくしながら、無人島に上陸したらそこにはハルやんを筆頭とする百人の狂信者たちが待ち受けていた。またも葉那に売られた愛彦だけが恐怖のどん底に陥るインフェルノ編。
そんな構想だけならいくらでもあるのですが、これにて百合の間に挟まるなは完結とさせて頂きます。
元々葉那編をしっかり終わらせたかったのは、プロットの供養もあります。
百合の間に挟まるな、を作るにおいて、百合と里梨の設定はすぐにできたのですが、友人キャラをどうするかが悩みました。
愛彦の理解者である男の友人キャラを出さないのは、設定上絶対でした。
かといって、女キャラで理解者となる友人キャラを出すと、負けヒロイン的な幼馴染キャラのように、喉にひっかかる小骨になりそうなので。かといって同性愛者キャラだったとしても、美少女である限り愛彦が好きにならないのはおかしい。結ばれないなりの未練が残ってしまう。
そこで昔、プロットを作るだけ作って放置したメインキャラの、男として生きてきたのに実は身体が女だった、の設定を引っ張っることにしました。
そのプロットは元々、ヒューマンドラマのつもりで作っており、夏祭りのくだりだけは構想でずっとあったので。いつかやりたいなと思っていたから、この機会に供養もかねて書かせて頂きました。
その結果、ヒロインじゃないけどヒロインたちよりヒロインしている。
誰よりも主人公とお似合いなのに、ふたりが結ばれなくても喉元に小骨が刺さるようなものはない。
当初考えていたキャラクター通りに、書き切れたかなと満足だけはしております。
この一年は、百合中心だったので、その間に書きたいものが湧いてきました。
百合については葉那編で綺麗に畳めたかと思いますので、ここまでとさせて頂きます。
この先の活動については、まずは現在投稿中の
『主人公すぎる弟に選ばれなかった負けヒロインは、双子の兄(おれ)を求めずにはいられない件』
をやりながらもう同時に新作でもやろうと考えております。
次やろうと思ってるのは異世界転生ものです。
『猫ネコにゃんニャンI LOVE 犬(ドッグ)〜結婚を諦めた猫好きアラサー独身男性の異世界きゃっと満喫ライフ ※ただしチート魔法は犬から出る〜』
ペットのパグと共に異世界転生した主人公。
地獄の番犬ケロベロスとなったパグで俺TUEEEをし、助けた貴族の家に身を寄せて……というテンプレをこなした先で、猫にこれでもかと浮気する御主人様に構ってもらえないパグ。
切なさと寂しさのすれ違いの先で、一人と一匹の家族の絆が試されるワンダフルな物語をお届けしたいなと思っております。
ようは、巨乳好きの主人公が巨乳美少女たちにちやほやされているのを、ずっと側にいた貧乳幼馴染が複雑な思いを抱えるような物語です。
遅くても再来週には始めたいなと思っております。
そして百合の間に挟まるなの愛彦が、ガチ恋していたVチューバーのヒィたん。
なにがあってあの炎上騒動が起きたのか。
ヒィたんの中の人をメインキャラにしたサイドストーリーを投稿しました。
「お姉ちゃんね、Vチューバーで食べていこうと思うの」
元々、なろうでは既に投稿しており、カクヨムでも一度百合の間に挟まるなの中で投稿したのですが、色々あって削除しました。
それを今日まで忘れていたので、折角なので改めて別枠で投稿をしました。
未読の方はよろしければご一読ください。
最後になりますが、百合の間に挟まるな。
完結まで追ってくださった読者の皆様、ありがとうございました。
後日談的なSSを思い出したように投稿することがあると思いますので、よろしければ更新されていたら読んで頂ければと思います。
それではまた、次の作品で。