おはようございます。
kazuchiです。
昨日は天気も良かったので、趣味のロードバイクで出掛けてきました。
行先は群青の舞台になった場所です。
私事で恐縮ですが、以前から一人で車やバイクで(今はロードバイクですが)
忙しい日々のストレス解消も兼ねて、一人旅をするのが大好きでした。
当時の仕事の休みが家族と合わなかったこともありましたが、
群青の主人公、陽一のようにバイク用のテントやキャンプ道具を
荷台に括り付けて気ままに一人で出掛けたりしていました。
その旅行の目的地には、有名なアニメや実写映画の聖地巡礼もありました。
現在は環境も変わって家族と休みが合うようになり、
ぶらり一人旅なんて出来なくなりましたが、
当時の仕事があまりにも激務で、毎日の帰宅は
日付けの変わる午前様が当たり前でした(苦笑)
たまに出掛ける小旅行が、ストレスの良いガス抜きになっていた気がします。
先日、相方と喧嘩したお恥ずかしい話をしましたが、
激務でボロボロに疲弊していた当時は、喧嘩する余裕もない程でしたね。
そんな自分を支えてくれた相方には大変感謝しております。
でも人間とは勝手な生き物で、のど元過ぎれば何とやらで
先日のように大喧嘩もしてしまいますが(^_^;)
そのような経緯もあって、現在は家族と一緒に旅行が出来るように
なりましたが、たまには一人旅に無性に行きたくなります。
その問題を何とか解決出来ないかと少し考えてみました。
遠くではなくて近くに聖地巡礼出来る場所があれば……
でも私の住む近所には有名な聖地巡礼場所はありません。
だったら自分の作品の舞台を勝手に聖地にしてしまえば(笑)
取材旅行とどこが違うのかというツッコミは無しで( *´艸`)
ロードバイクなら行動範囲も広いですし、車やバイクより
気ままに駐車しやすいです。
群青のヒロイン、二宮真美の住んでいた県営住宅。
その向かいにあるラジコンで遊んだ公民館の階段上の広場。
陽一と真美が初めて手を繋いだ橋。
その橋の手前にある急坂を赤いロードバイクで勢いよく
下っていきます。
自転車用ヘルメットの耳元を通り抜ける空気感は当時のままで、
私を迎えてくれました。
そして村一番の柿の木を過ぎると見えてきました。
あのお団子取りの夜、月夜の下で真美が立っていた、
お稲荷さんのある神社です。
稲荷の狐象、その奥にある赤い鳥居が見えた瞬間、
胸が締め付けられる想いでした。
もちろんそこには白い着物を着た少女の姿はありません。
神社に足を踏み入れるのは本当に久しぶりです。
群青の冒頭のセリフではありませんが、
昔、幼馴染とかくれんぼをして遊んだ神社の境内は
とても小さく見えました。
実は群青の執筆に関して、この場所だけは自分の記憶のみで描写していました。
その理由は、初恋の相手に再会出来たとしても、
自分は失望を感じてしまうのでは? それに似た想いがありました。
それは外観とかの変化ではなく、現実を知ってしまうのが
怖かったのかもしれません……。
参拝を終えて私が感じたことは、とても晴れやかな気持ちでした。
群青の完結前に、この場所を訪れることが出来て良かったです。
自分の目標が見つかりました。
この境内のどこかで、ひとりかくれんぼをしている幼馴染の幻影を、
「見つけた!!」 してあげること。
そんな想いで作品にいい着地点で完結を迎えさせる。
そう思えた一人だけの聖地巡礼の短い旅でした……。
※ぜひご一読ください。
群青。 あの夏の日に消えた私を見つけてと君は言った、そして離れないように僕の手を握りしめる……。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731最新話
きみの背中に翼が見えた日、僕は最後の旅に出る。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731/episodes/16817330647637163133※画像は神社前の村の道です。