この近況ノートを読んで下さっている皆様、お久しぶりです。
カクヨムにちゃんと戻ってくるのは1年ぶりくらいで、もう覚えて頂いてないのかもしれないですけど、あっこんな人そういえばいたなというような感じで思い出して頂けただけでも凄く嬉しいです…。
「くらげの足跡は瑠璃色の空へと続く。」という物語を書き終えたくらいから、プライベートがもうどうにもならないくらい忙しくなってしまい、物語を書くことからも読むことからも遠ざかってしまっていました。小さな物語ならまだしも、時間も労力も大幅に消費する長編の物語は、もう書くことは無いかもって、ふいに思ってしまうくらい創作に対する意欲みたいなものが薄れてしまっていて、自分の中から表現したいものも、何かを伝えたいというような感情も、みえなくなってしまったようなそんな1年でした。
でもSNSで以前からフォローさせて頂いていた物語を書かれる方たちが楽しげに投稿されている姿をみていると、あっそう言えば自分も書いてた時の満たされていく感じとか、書き終えた後の達成感とかあったな、なんて思い返していたら、やっぱりまた書きたいと思い戻ってきてしまいました。新しい物語を書き始めて最初に思ったのが、楽しいでした。でも、それと同時に産みの苦しみみたいなものも勿論あって、本も読まず、物語を書くこともせずに過ごした1年の空白が、よりそれを強くしているのかなと思いました。画面に映る真っ白なページを文字で埋めていくその工程が、波打ち際に文字を書いているみたいで、もう数分後、数十分後には消されると分かっているのに、抗うように文字をぽつぽつと打ち込むそんな繰り返しをこの2ヶ月は続けていました。辛ければ辞めればいい。別に、誰にも強制なんてされてない。自由に自分が好きなことをすればいい。そんな声が、時折胸の中で浮かんだりましたが、でも、やっぱり、物語を書くことが好きで、楽しいと思う気持ちの方が強かった。勝ったんですよね、それが。
前回は夏を舞台にした物語を書いたので、今回は冬や雪をテーマに物語を書き始めて、本当はもっと冬の空気が満ちているような時期に投稿したかったんですけど、書くのが遅いうえにマイペースな性格がたたり、もう春に足先は踏み入れているような時期になってしまいました。
新しい物語のタイトルは「雪忘花(せつぼうか)」という名前にしました。標高の高い山々に囲まれた冬の帳村と呼ばれる、小さな村で生きる人たちは雪が降ると記憶を無くし、その村で唯一記憶を無くさない少女が孤独や人生と向き合っていくような、SF系の物語です。
お時間にゆとりがある時にでも読んで頂けたら、凄く嬉しく思います…。近況ノートを書くことは久しぶりなので、(といっても一回しか書いたことないんですけど)、長々と書いてしまいました。最後まで読んで下さった方、こんな駄文に貴重なお時間を使って下さりほんとにありがとうございます…!