今回出て来ているノルンの税制については、作者川野のオリジナルではなく、19世紀のヘンリー・ジョージという経済学者が唱えていたものです。ただ、作者がこの人の著書をバッチリ読んでいるわけではなく、『世界の経済学 50の名著』で把握した範囲で、あとは多少アレンジしてみました。
実際に取り入りられたことがない制度なので(アタマナも言ってますが、貴族や教会など土地持ちからのみ税金をとるって反対が強すぎてありえない)、うまくいくのかについては何とも言えません。
ま、ノルンが力で押さえつけたことにしていますが、そもそも田舎のフンデで、税金をきちんと金で払えるのかという疑問とか、そういうのはいくらでも出てきますからね。
ただ、完全な異世界なので、通常世界ではありえないような制度を導入してみるところがあってもいいのではと思いました。ノルンの性格にも合っていそうな感じでありますので。