第16章-3another side
スメドア「ソセロンの準備が完了する前に東まで行きたい……」
ボーザ「……でも、あれですよね、ルヴィナ・ヴィルシュハーゼがしばらく出場停止となったところで、何でまたルヴィナタイプの強そうな人が出て来るんでしょう?」
スメドア「……そうなのだ。同じカリスマタイプの強指揮官という点がマル被りだ。まあ、カリスマの根拠が理論型のルヴィナと、純粋熱情型のイスフィートという違いはあるが」
ボーザ「イスフィートの旦那は、モデルがシャー・イスマーイールだからキャラ変えようもないですもんね」
スメドア「ちなみにまだ出ていないけど、イスフィートのライバルのバシル・アミールのモデルは『パンジシールの獅子』ことマスード将軍なんだよね」
内情をばらすな。
一方、例示された彼女はというと……?
ルヴィナ「ハックション!」
アタマナ「風邪ですか?」
ルヴィナ「……体調は良好。誰かが噂をしている」
アタマナ「そろそろ戻ってきてもらいたいということでしょうか?」
ルヴィナ「もう戻るつもりはない。私はこのまま解説で生きていく」
アタマナ「え、えぇっ!?」
ルヴィナ「解説席で『天晴』や『喝』とだけ言えばいい生活は楽。現場は残酷。一度でも負けて銀メダルだと戦犯。私は解説がいい」
アタマナ「何、お爺ちゃんご意見番みたいなことを言っているんですか? ダメですよ、そんなの。きちんと実戦に出てください」
ルヴィナ「嫌だ。解説がいい。サブタイは『第一線で戦犯になるのが嫌なので、ご意見番として楽に生きていきます』がいい」
アタマナ「勝手に題名まで変えないでください。ルヴィナ様が解説役に隠居したら、寄生虫的に生きている私はどうなるんですか?」
ルヴィナ「私には関係ない。頑張れ」