乱歩賞用の原稿を上げたご褒美に上記をアマゾンプライムで見ました。
というか、お前、歴史的傑作を見てなかったんかいというアレですが――大切に取っておいたんですよ。ちゃんと自分の生活が落ち着いたら見よう。それまではちょっと我慢しよう。僕にはそれより先にやるべきこと(はよデビューできる実力をつける)があるだろう。遊んでいる暇はないぞ。はやく色んな方々に追いつくんだと我慢してたんですよ。
僕はね、切嗣のようになりたかったんだよ。(過去形)
いやー、こんなんあかんですやん。自分を律して生きてる人間にぶっすぶっすに突き刺さる感じの奴ですやん。自分を殺して、こうあるべきと世界と自分の在り方を定義して、それに従いながらも、常に裏切り続けられて、傷ついて傷ついて。それでも生きてくのが男やろ。もはや何もかもに裏切られても、残りかすのような希望のない人生を、濡れた鼻で歩んでいくのが男やろって。
お前、もう、切嗣!! もうゴールしてええんやぞ!! 切嗣!!
まったく同じベクトルで自分を律してきた綺礼が、ギル君の啓示により世界と自分を隔絶して、たとえ自分の本質が悪だろうとかまわないと、自分を受け入れて生きることを選んだのもいいよね。切嗣とはまったく逆の解釈。基本的にギル君は、人間の根源的な欲求に対して肯定的で、綺礼の本質が悪そのものであったとしても、それを受け入れるあたりがやっぱり王ですわ。いや、うん、これ心理学的なアプローチから行くと、あきらかにギル君のやってることの方が正しいよね。ギル君いいカウンセラー。やってることは悪辣だけど。
なんかここ数日、筆が妙にすすまねえなと思っていたんですが、たぶんこれが原因ですわ。
Kanonショック状態(何も手につかなくなる)になっております。
ひぇ、怖い、怖い。だからお前、読みたくないんだよ、見たくないんだよ、動けなくなるんだから。
小説版もこれ買って読む感じの流れですわ。
いやぁ、よかった。