11月の夜、細い月の灯り / 木村紫さま
https://kakuyomu.jp/works/1177354054959818115/episodes/1177354054959822262※本当のレビューは「ネタバレを含む」にしてありまして、ここには抜粋を載せます。
私本人は、「恋愛の相手など星の数ほどいるじゃないか。それに恋愛ばかりが全てじゃないよね」派の強気な人なので、ちょっとやそっとの片想い系には心が動かないのですが、本作は胸に響くものがありました。(中略)本作品ではわずかな会話で一気に老女の過去に引き込まれます。(以下略)
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前半はむしろ既視感がありますが、それゆえ、中盤からの場面転換……いや、二人はベンチに座っているだけです……が良かったです。
ぽんぽん丸先生の企画で一度拝読していましたが、今回さらに良く感じたのは、他の方々のものを見たあとだからですね。
上手いというのは、やはり少なからず技巧の加護があるわけで。
こちらの作品も私が気づかないだけでそういうのがあるのかもしれませんが、極自然に書かれているからこそ迫るものがあったと思います。
もし自分が今回の企画内の作品で短編集を作るなら、こちらの作品は入れたいなと思います。