発狂小説が徐々に増えていき、読みが追いついていませんがご容赦ください!
星をつけるにあたり、色々考えちゃいますね!
まず、さすが狂気をテーマに据える猛者の皆様だけあって、状態や背景描写が緻密なのはさすがだな、と思います。
作風にも寄るので、「緻密であれば良い」わけではないですが。
内的世界が外的世界に侵食して、目に映るものが変わっていく……日常が犯されていく……私はそういう転換が好きです!
が、これはかなり表現が難しいな、と思いました。
発狂中あるいは発狂後の状態を、どこまで理解できることを良しとすべきか。
明確にタネあかしするのを求めている訳ではないのですが、わからなさすぎてもついていけず。
(本当に、わけわからなさすぎるのは好きなんですが!一周回ってそういった作品は、音楽とか絵画だと思っているので)
文章で情報を得て、脳内で再構築する=文章で情報を与えるには論理が必要、と思うと、狂気状態、あるいは狂気世界とどう折り合いをつけるのか……と考えてしまうのです。
ちなみに、私は「インスマスの影」が好き。
知らぬ間に狂気状態……を通り越して、あっち側に完全に馴染む展開がよくて。
意味不明な文はなく、自然に、ねぇ、下手してハピエンになっているんですよ、奥さま。
そう、逆に、イミフが出てくると、読者が正気に戻るんですわ。
奥深いなあ、と思ったんで、一回考えるのをやめますね。