『桜吹雪の後に』の18話③を更新しました!
第十八話「花狩り ーはながりー」(後編)③
https://kakuyomu.jp/works/16816700428298589008/episodes/16818093088233704451戦えると証明できたことで調子に乗る彩雲。
だが、調子に乗れたのも束の間。ふと黄林姫の背後に迫る猿の存在に気付く。
とっさに彼女を突き飛ばし、猿との取っ組み合いに持ち込むつもりが、体勢を崩した先には何もなく――――
次回は、11月21日(木)22時に更新です。
【作者コメント】
彩雲回は、ここでいったん終了です。
彩雲は葉月と同じく、日本からきた人間です。
だからこそ、彼のことは前から掘り下げたいなと思っていました。もちろん、これだけでは全然足りませんが(笑)
彩雲は「自分の弱さ」を知っています。だからこそ、すぐに周りに噛み付こうとするし、常に強くありたくて足掻いているのです。
そんな彼と対照的なのが、虹姫です。
彼女は強い。自分の強さを「知り尽くしてしまった」上で、強いです。
強いと確信しているから常に余裕だし、彩雲は彼女の余裕で否応なしに「自分の弱さ」を突き付けられます。
だけど、虹姫は「鬼」ですが人です。
今回は、そんな彼女の「人としての一面」を初めて描いた回でもあります。本編においてその一面を見たのは、現時点で彩雲だけです。
弱さを否定したい彩雲と、強さを知り尽くしてしまった虹姫。
葉月と桜とはまた違う、正反対の二人をようやく描くことができました。