• 異世界ファンタジー

位階と階梯について

三十九話を投稿したのですが、内容については特に語るべきこともないので別のお話をしようと思います。この作品では魔術師の地位の高さを<位階>、魔法使いのレベルの高さを<階梯>と表現しています。この両者の違いについてのお話です。

<位階>というのは、史実に存在した魔術結社でも使われていた表現です。位階は10=1から1=10までの10段階に別れています。0=0という特殊な位階もありますが、それは割愛。

<位階>というのはその名の通り、結社における地位の高さを表します。=の前の数字が大きいほど偉く、小さいほど下っ端です。あくまで地位の高さであって、魔術師としての腕の良さを保証するものではありません。

一応歴史ある結社ともなれば、その位階で知っておくべき知識や習得すべき儀式などのカリキュラムを備えているところもありますが、それにしたって目安に過ぎないのです。あくまで結社内の序列を決める物差しぐらいに考えておくと良いでしょう。

なので結社が内部抗争で分裂したり、新しく結社が生まれたりすると、7=4とか6=5といった高位の位階がポンポンと乱発されることになります。結社も組織ですから、指揮系統がはっきりしてないと混乱するだけですからね。

それと対象的に、作品世界の魔法使いの<階梯>は明らかにその魔法使いのレベルを表しています。階段や梯子を一段一段登っていくように呪文を一つ一つ習得し、その階梯の全ての呪文を習得すれば、新しい上の階に登れるわけです。分かりやすいですよね。

現在作品世界では第七階梯までの存在が示唆されていますが、それより上の階梯はあるのでしょうか。そのあたりも今後の楽しみとしていただければ幸いです。

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