マユ
「む……〝アクア・ショット〟!」
セルフィス
「何をしているんです、マユ」
マユ
「新しい必殺技の練習よ」
セルフィス
「なぜ杖を肩に担いでいるんでしょうか」
マユ
「圧力を上げるなら出口を小さくした方がいいと思ったの。ほら、杖の先って魔法陣を描くために尖ってるから」
セルフィス
「……根本的なことを聞きますけど、その必殺技とやらを覚えてどうするんです?」
マユ
「トラスタから『分身当てのリベンジマッチをしたい』って言われたの。イーオスの森で特訓してるんですって」
セルフィス
「特訓……」
マユ
「だから、それまでにこの技を完成させようと思って」
セルフィス
「……はぁ」
マユ
「威力はともかく、発動までの時間をもう少し短くしたいところだわ。うーん」
セルフィス
(スタンが珍しく人間社会に茶々を入れずおとなしくしていると思ったら、マユのおかげか……)
* * *
さすがに一時期の勢いはもう無いですけど、今でもちょこちょこ読んでくださってる方がいらっしゃるようです。
ありがとうございます。m(_ _)m