昨日「複数の視点」の中でも少し触れた、『二人で「だまし合い」』について。二人の思惑があるわけですから、それを各視点で丁寧に書いていく、というのもありですが、「表」の話だけを詳しく書き、「裏」の話は伏線のように隠して書く、という手法もあるわけです。ところが、プロットとしてはちゃんと表・裏の両方を詳しく作っておかないといけないんですね。どんな書き方をしようと、プロットの段階では同じだけ作る必要があります。そして、作った中でどこを書くかを決める。当然、書かないところも出てきます(ただし後で種明かし的に端折って書くことになるのですが)。そこはとてももったいない感じがするのですが、仕方ない。いい加減にプロットを作っていると、後で困りますから。
ところが、筆者はあらかじめ詳しいプロットを作るのが苦手です。最初のところは結構詳しくするのですが、後になると「いろいろとやりとりする」みたいな、ものすごいいい加減なことになっていたりします(笑)。「これだけは絶対書く」というシーンもあるのですけどね(ラストに近いところが多い)。その他は「書いてるうちに思い付かないかなあ」などと甘いことを考えてます。だから1週間経ってもろくなプロットができていない。この5日間でようやく形になってきましたが、書き始めるにはまだまだという感じ。
しかし、来週は序盤部分の執筆と並行して、後半部分のプロットを作ろうと思います。連載じゃないので「裏のストーリー」は後からでも差し込めますし。考えておくのは「どの辺りに入れるか」と思いますが、それは印を付けておけばいい。さあ、4月末までに書き上げる予定ですが、果たしてどうなることやら。