「仮想泥棒ゲーム」では時々、手紙やメッセージを書いた紙が登場します。そしてその「筆跡」についても言及している場合があります。「いつものあの女性の筆跡」とか。しかし、カクヨムでは筆跡、というか、フォントを選ぶことができません。せめて画像が使えれば、ワープロソフトで適当なフォントを選んで文章を画像にして、貼り付けることができるんですけどね。
他には、文字の大きさも調節できませんし、太字や斜体にもできません。フォントがOSに依存しているからでしょうか。でも、文字に色を付けるくらいはできてもよさそうなものなのに。HTMLのように自由にすると、無茶をしすぎる人がいて、「読めない」ということになったりするのでしょうが、もう少し選択の余地があって欲しいと感じます。
しかしおそらくは、「電子書籍フォーマット」がさほど充実していないのと関係しているのでしょう。いろんな端末での互換性を持たせるために、最小限のフォーマットしか用意しないというのがポリシーなのでは。ですから、電子書籍がもっと普及すれば、小説投稿サイトの文書フォーマットも充実していくかもしれません。筆者は最近、紙の本をほとんど買わなくなったのですが、電子書籍の普及度はまださほど高くないようです。スマートフォンでも読めるのに、どうして普及しないんでしょうね。印刷屋や運送業、それに本屋が困る? でもエコロジーを考えると、紙の本の衰退は必須なんですけどねえ。