昨日の近況ノートで007シリーズの「カジノ・ロワイヤル」のことを少し書きましたが、その中で「バカラ」というギャンブル名を出しました。原作小説(及び1967年版映画)でボンドが悪役(スメルシュ)と対決したゲームが「バカラ」です。たぶん、ほとんどの人に馴染みがないゲームと思いますが、いったいどういうルールなのか。Wikipediaを参考にして簡単に説明します。
・バンカーとプレイヤーの対決、というゲームを想定し、ギャンブルをする客はこの二人のどちらが勝つかを賭ける。
・トランプを使用する。Aは1点、2から9はそれぞれの数字の点、10と絵札は0点とする。
・バンカーとプレイヤー、それぞれに2枚ずつカードを配る。2枚の点を合計し、10点以上は下1桁を得点とする。
・どちらかが8点または9点の場合、点の多い方が勝ち
・双方が6点または7点の場合、点の多い方が勝ち
・上の二つに当てはまらない場合、一定の条件に従って3枚目のカードを配り、合計点で勝ち負けを決める
(条件についてはややこしいので省略。Wikipediaを見てください。ちなみに「カジノ・ロワイヤル」ではヨーロッパスタイルのシュマン・ド・フェールというルールでプレーされています)
以上でわかるとおり、ギャンブルをする客には「駆け引き」というものがありません。もしあるとすれば、2人(以上)の客でバカラをプレーし、どちらが(誰が)より多く儲けるかで勝負する場合です。その際「賭け金の額」が駆け引きのポイントになるでしょう。それが関係ないのなら、ギャンブルのド素人でも楽しめるゲームでしょうね。
ただそこが問題で、素人が「ド嵌まり」して大金を賭けるケースが多いようなのです。どちらが勝つかは、考えてもわからないのですから(正確にはブラックジャックのように、カードカウンティングをするとわかる可能性が若干高まるはずですが)ルーレットに賭けるようなものです。ところがビギナーズラックでちょっと儲けたりすると「バカラの才能がある」と勘違いしたりするんでしょう。そういう意味では、怖いゲームですね。
日本でももうすぐカジノがオープンする、と言われていますが、(日本ではマイナーな)バカラをプレーすることもできるようになるのでしょうか。