「仮想泥棒ゲーム」ステージ#9では、ちょうどポーカーの「テキサス・ホールデム」というルールで勝負をしているところです。主人公が取っている戦略がめちゃくちゃですが(笑)、ギャンブルの素人だからしょうがないですね。本当の勝負のシーンを書こうと思ったら、「勝負の確率論」のようなものをちゃんと研究しないといけませんが、さすがにそこまではできません。それに読んでる方は「結局主人公が勝つんでしょ」と思いながら読むでしょうから、研究が報われないのですよ。
さて、どうしてここで「テキサス・ホールデム」を出してきたか。お気付きの方がおられるかもしれませんが、ステージ#9のタイトルは「カジノ・モン・ロワイヤル」。これは007シリーズの「カジノ・ロワイヤル」と「モン・ロワイヤル(モントリオール)」の掛詞です。そして映画「カジノ・ロワイヤル」(2006年版)に登場する(ボンドが悪役と対決する)ゲームが「テキサス・ホールデム」です。ちなみに原作小説(及び1967年版映画)では「バカラ」です。「テキサス・ホールデム」になったのは、以前にも紹介したとおり現代で最も人気があるカジノゲームだからでしょう。映画の中の勝負ではボンドが(当然のように)勝ちましたが、「仮想泥棒ゲーム」ではどうなるか? ちなみに主人公が「負けていい」と思ってるので、心理戦が全然盛り上がってません(笑)。
ところで、カジノのある場所ですが、原作では「ロワイヤル・レゾー」という町。フランスの大西洋岸にあるとされる架空の避暑地です。1967年版映画も同じでしょう。2006年版ではモンテネグロですが、町の名前はよくわかりません。おそらくは首都であるポドゴリツァと思いますが(それとも「ロワイヤル・×××」という架空の都市なのか?)。ただ撮影はチェコのカルロビバリだったようです。
モンテネグロは日本人にとってはマイナーな国で、文化とかがよくわかりませんが、「仮想泥棒ゲーム」でもそのうち舞台にするかもしれません。