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大河ドラマの創作キャラ問題

数日前の雑誌の記事で、NHKの大河ドラマに架空のキャラクターを出すと批判されるのはなぜか、を分析したものがありました。昨日の近況ノートでは似たようなことを書いていますので、ドラマの方も考えてみます。

まず、なぜ架空のキャラクターが必要なのか。全く不要でないことは明らかです。歴史に名前が残っていない人はたくさんいます。そういう人を出さずして、ドラマを作ることなどできません。では、何が批判されるかというと、そういう「名も無き人々」に、過剰なほど重要な役割を持たせることでしょう。必然、その人の出番が増え、他の(有名な)登場人物の出番が減ります。「歴史上のある有名なエピソードが、どのようにドラマ化されるかが見たい」と思っている視聴者は多いであろうのに、それがおざなりに描かれて、架空のキャラクターがガンガン活躍する、なんてことになったら、「期待外れだ」という声が起こるのは当然だろうと思います。

だから架空のキャラクターを出すとしたら、重要な役割を持たせない方がよいでしょう。そして出番は少ないし話の本筋には絡まないけど、主人公(あるいはその他の重要登場人物)と絡む印象的なエピソードを作ってあげるのがよいのではないでしょうか。

ただ、「TVドラマ」ということから、これがうまく行かない可能性があるんですね。前にもミステリードラマに関するエントリーで書きましたが、有名な出演者を確保したら、その人の出番を増やそう、と考える製作スタッフ(上層部)が必ずいるのです。そしてその人の要請で、脚本家が架空のキャラクターの出番を増やすのです。これがよくない。「ドラマはストーリーを見るものであって、出演者の出番を楽しむものではない」というのが解っていないわけです。そんなことだから、大河ドラマの視聴率はだんだん落ちていくのでしょう。

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