1月も終わり、明日から2月です。そろそろ、公募用の短編ミステリーのネタを考える季節になりました(笑)。今回は、過去の受賞作を読んで、傾向と対策を考えています。しかしそれは無駄になりそうですね。傾向が、ないです。バラバラ。しかし、しいて挙げるとすれば、主人公(主に探偵役)のキャラクターに凝ったものの方がいいだろう、ということ。筆者の場合、シリアス系ではなくてユーモア系ですので、特にキャラクター造形を大事にする必要があると思われます。
何しろ過去の受賞作で「すごいトリック」というのはないんですね。短編ですから。とても風変わりな状況(事件)を作り出したら、探偵役がいなかろうとも評価されます。例えば「夜の間にとても奇妙な体験をした。次の日、警察に事件の話を聞いたら疑問が解決した」というのもありました。誰も推理してない(笑)。外国を舞台にしているのもありました。日本とは価値観が違うので、動機において盲点ができるわけです。
さてそうなると、対策としては、これまでにない設定の話を作らないといけない。刑事が主人公の話があったので、じゃあもう刑事物はやめておくか(笑)とか。きっと普通の探偵もダメでしょうね。ルポライターなんてもっての外でしょう。別の賞で、メンヘラっぽい女性が主人公の作品が受賞したので、同じ傾向はしばらくやめた方がよさそう。まあ、筆者はそういう女性は書けないから、気にする必要はないんですけどね。とぼけた感じの主人公もいくつかありました。それも避けます。とにかく、新たな主人公像を考え出さないといけません。
ただ短編なので、一作品にこだわることはないと思っています。傾向の異なる2作品を応募することも視野に入れようと。その場合、一つはキャラミスで、もう一つは本格(系)にするとか。何にしても、トリックを考えるところからですけどね。