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ミステリードラマ、昔と今の特徴

ミステリー長編の投稿を終えて、録画したドラマを見ていました。あるシリーズ作品で、1990年代から最近まで作られたものです。もちろん、良作もあれば駄作もあります。良作の特徴は、捜査の過程が丁寧に描かれていること、犯人側の動機が理解できること、などです。駄作はもちろんその逆。一番ダメなのはパターンがあって、主人公(男性刑事)と大物ゲスト(女性)の会話シーンがやたら多いことです。もちろん、女性の方は重要な役どころで、共犯(たいていは主犯の愛人)か、被害者の一番重要な関係者(しかも一人勝手に捜査をするような無茶な人物)です。

制作側の狙いはわかります。せっかく大物ゲストを呼んだんだから、登場シーンを多くしよう。なおかつ主人公との絡みを多くしよう、できればラブシーンぽいものも入れよう。「そうすれば視聴者が喜ぶだろう」…舐めとんのか、という感じですよね(笑)。「物語」を見せる気がない。「出演者」を見せる場かよと。数十年前に流行したトレンディードラマのときからそうですが、「人気俳優が出れば視聴者は見る」という勘違いをしているのです。だから小学生のお遊戯みたいな陳腐なストーリーができあがる。原作があってすらこれです。そしてそのシリーズに限ると、昔の方がその傾向が強いようです。時代がそうなのでしょう。

そのシリーズはたくさん録画していて、つまらないものはさっさと消し、面白いものは残しているのですが、やはり昔のものはほとんど消してしまいます。番号が付いてますが、一桁あるいは10番台はほとんど残してない。もちろん、昔のやり方で視聴率が取れないから、制作側も大物ゲスト偏重をやめたのだと思います。それとも、ギャラの問題か? 最近は制作費も削られてるでしょうからねえ。でも、ギャラが安くても演技がうまい俳優はたくさんいると思いますから、そうした人を使い、各人に見せ場を用意することで、いいドラマができあがるはずです。しかし残念ながら、もはや2時間ドラマは絶滅寸前。勘違いがはびこったまま、終焉を迎えたのでしょう…

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