公募に送る長編作品には、一応目次を付けることにしています。たぶん、評価対象ではないし、読むときの参考にもならないと思うんですが、気持ちの問題で(笑)。目次というのは、梗概(あらすじ)よりもさらに大まかに展開を示す役割があります。たまには、目次で遊ぶ場合もあるんですけどね。頭文字を取っていくと文章になっているとか。あるいは全部文字数を揃えるとか。もしかしたら、目次の中に犯人に名前を隠す場合もあるかもしれない(笑)。ただ、筆者の場合はそれほど細かく章立てするわけではありません。だいたい5章から6章くらい。なので、遊ぶのはちょっと難しいです。
もし(選考者が評価する上で)役立つことがあるとしたら、読み返すときでしょうね。「この伏線はどこに張ってあるんだ」というのを探す目安になります。まあ、電子で読むときでも紙で読むときでも、ポストイット(マーカー機能)を使う人には、全く不要でしょうけど。
逆に、書いている方にとっても、ちょっとは役に立ちます。目次が、というわけではありませんが、章立てすると、分量の配分がわかりやすい。極端にページ数が少ないとか多いとかがあれば、それは配分が悪いのです。目次を作れば、それを簡単に確かめられます。一太郎やWORDで目次を作ると、ページ数を自動で挿入してくれますから、その差分を見ればいい。ただ、一太郎でもWORDでも、目次の見栄えをカスタマイズするのがとても面倒です。文字の大きさやフォント、縦横のサイズなんかをもっと簡単に調整できればいいのにと思います。そりゃ、時間をかければ調整できるんでしょうけど、そんなことするくらいなら文章を書くとか推敲をするとかに時間をかけた方がいいですよね。製本して出版するわけでもあるまいし。
というわけで、目次は「必要ではないけど、入れといた方が何かの時に使えるんじゃないの」という理由で付けています。