本日は執筆作業はせず、次の長編ミステリーのアイデア出しをしています。他の方はどうやって考えるのかよく知らないのですが、筆者の場合は二通りの考え方があります。(1)トリックを考える、(2)舞台(イベント)を考える。トリックを単独で思い付くという場合は少ないですが、出ることは出ます。アリバイとか、暗号とかのことですね。たまには密室のトリックの一つも浮かんでくれないかと期待してるんですが、なかなかそういうことにはなりません(笑)。だから、舞台(イベント)から考えることの方が多いです。どこか場所を選ぶ。そこについて名所や催し、歴史、地形などを調べる。それらについて、ストーリーの中にどう活かそうか考えてるうちに、トリックを閃く、というわけ。
短編の時は別の考え方があるのですよ。ワンアイデアで書けますから、何かキーワード(前に例を出しましたが、季節の言葉とか)を調べているうちに面白そうなネタが出てくるんですね。それだけで書くわけです。例えば「Cool & Sensible 湾岸探偵局!」の第7話は「黒」、第8話は「赤」を調べていてネタを拾ってきました。ちなみに次の第9話は「金」です。何かわかります? ドイツ国旗の3色です。主人公がドイツ人だから、そういうキーワードを思い付いたのです(笑)。
長編の方に話を戻すと、舞台から先に考えた場合、トラベルミステリー風の展開になってしまうことが多いです。筆者が旅行好きだからですけどね。でも、トラベルミステリーで新人賞はたぶん獲れないと思うので(笑)、主人公(≒探偵)を旅行者ではなく、その土地の人にした方がよいと思われます。今のところ、そういうストーリーを書いたことはないので、次の長編はそれでいこうかと。ただその場合、著者本人の地元を舞台にする方がやりやすいんですよね。地理も風習もわかってますし、方言を書くのも楽ですし。でも京阪神が舞台となると、ありふれていて新味が薄くなってしまう。そこはちょっと損かなと。でも、「いい加減な方言を書いている」「地方なのにみんな標準語をしゃべってる」と批判されるよりはいいのかもしれません。