「Cool & Sensible 湾岸探偵局!」の次の短編(第9話・2月分)には日本画家と書道家が登場する予定です。そこで、明治頃の有名な日本画家と書道家を調べています。実在する人の名前を出した方が、少しリアリティーが高まりますかね。とはいえ、実在してもあまり有名でなければ「架空の人物」と思われてしまうかもしません。読んだ人の方で調べてください、とも言えませんし。いや、本文の中に、Wikipediaのリンクを張っておけばいいのかな? そうすればわざわざGoogleで検索しなくても済みますよね。まあ、いかにも実在しそうな人を、民明書房の本で紹介するという技もあるかもしれませんが(笑)。
さて、その調べについてですが、日本画家の方が、書道家よりも調べやすいです。「絵」の方が「字」より芸術としてわかりやすいからかもしれません。そもそも、文字に美しさを見出すというのは東洋独自の文化ですから、少数派というのも理由の一つとしてありそう。とにかく、書道家を調べるのはちょっと大変。まあ、書くときは仮名にしておいて、公開までに調べて、差し替えればいいのですから、ストーリー全体としての影響はさほど大きくないです。
対して日本画。その話では、「絵のデザイン」に秘密があることにしてしまいましたから、ある画風の画家を探す必要があります。でも、わりあい簡単です。その画風で知られる有名な画家の、弟子を調べていけばいいのです。その中から、明治期の画家を一人ピックアップすればいい。実際、簡単に見つけてしまって、既に本文に組み込んでいます。「○○派の画風がよく現れている」なんていうセリフまであったり。しかも「○○派」の絵が有名なので、読んでいるだけで「ああ、あんな感じね」というのが頭に浮かんでしまうわけ。日本画ではないですが、ピカソの「ゲルニカ」といえばほとんどの人がその(大まかな)イメージを頭の中に描けるのと同じです。でもそういうのに頼っていると、描写力が上がらないかもしれませんねえ。