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主人公の性格

今書いている長編ミステリーの主人公は女性です。性格的には、常識人。あまり無茶なことはしません。しかし、ミステリー小説の新人賞では「気の強い女性」の方が受けがいいようです。まあ、そうでしょうね。普通、女性が殺人事件に巻き込また(被害者の恋人とか家族であるという設定)として、解決の必要を迫られたら、強気に行動する女性の方が乗り気になるに決まっています。小説としても動かしやすいですし。でもそういう主人公は、筆者の好みではないんですね。だから書けないし、書きたくない。

現在のミステリー小説では「主人公=探偵」というのが好まれるようですが、少し以前は違ってました。主人公とは別に探偵役を設定する方が多数派だったと思います。いわゆるワトソン役とホームズ役(探偵役)ですよね。この場合、主人公を積極的な性格にする必要がありません。おとなしめの、流され方でもOK。強気は探偵役が担ってくれました。松本清張の作品でも、女性が主人公の場合、探偵役となる男性が登場することが多かったです。当然そこにロマンス要素を絡められますから、ストーリー的にも都合がいい(笑)。残念ながら筆者は恋愛要素を絡めるのもあまり好きではないですので、真似しようとは思いませんけど。

そこで敢えて「あまり積極的ではない女性主人公」を書こうと思っているわけです。探偵役ですけれど、別に臆病とか引っ込み思案というわけではなく、「必要に迫られてしまったので、なんとか頑張ってやり遂げよう」というくらいの性格。名探偵気取りでもない。当然、捜査の進展が遅れますが、そこで周囲に何人かの助っ人を配して、ヒントをもらったりしながら進めていくという筋です。だから派手なアクションはありません。あ、アクションもあまり好きではないですね。カーチェイスくらいなら書くかもしれませんけど(笑)、殴り合いとかは絶対書きたくないです。そういうのは、得意な人にお任せします。「ミステリーの探偵役に向いてない人でも、探偵役として成立する」というのを書きたいので。

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