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物語のバランス

「仮想泥棒ゲーム」は、最近のステージでは第7日まであります。制限時間いっぱいまで物語がある方が、楽しめますからね。しかし、ステージ#8は目次を見ていただければわかるとおり、第5日、第6日、第7日のバランスが何となく悪い。3日間の中で、間の第6日のパートが少ないのです。普通は最終日が近付くにつれて物語が濃くなっていくので、だんだんパート数が増える方が自然、と思いますよね。でも、そうなっていない。そして実は、次のステージ#9でも同じ傾向になっているのです。今日、初めて気付きました(笑)。

なぜそうなっているか、ちょっとした分析。ステージ#8の第6日が少ないのは、主人公の移動シーンが多く、会話が少ないからです。また、第7日としているうちの初めの2パートは、実質的に第6日の夜中です。つまり第6日も8パート分あるのですね。第5日が9パート、第7日が(初めの2パートとフットボールの試合を除けば)8パートなので、ほぼ等分です。

対して、ステージ#9。連載前なのであまりネタばらしはしたくないですが、第5日と第7日がそれぞれ15~16パートなのに対し、第6日が9パートというバランスの悪さです。第6日と第7日はまだ推敲が済んでいないので、第6日に加筆するかもしれませんが、さすがに1.5倍にはならないでしょう。さて、どうしてこんなことになったか。それはキーパーソンの行動に関係があって、第6日はある事情により(ステージのキーになっているイベントのスケジュールの都合です)あるキーパーソンの出番が極端に少ないのです。つまり、その人が第6日に忙しくて主人公に絡んでくれないので、その分エピソードが少なくなってしまったんですね。リアリティーのために、そのイベントのスケジュールは「絶対」なので、キーパーソンの行動を変えて第5日のエピソードの一部を第6日へ…ということができないのです。その分、他のエピソードを考えればよかったのですが、物語の本筋に絡まないような水増しを入れてもねえ、ということで、少ないままになりそう。ただ、別にバランスが良くなくても、物語自体は面白い、と思っています。ぜひ、お楽しみに。

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