長編ミステリーの執筆準備をしています。要はプロットがまだ完成していない(笑)。ですので、今日はぐだぐだです。以前に作ったプロットの概要を見て「展開が地味やな」と思ったり、昨日書いた「Cool & Sensible 湾岸探偵局!」の推敲をしてみたり。
さて、新人賞の応募作は(一部の賞を除き)「自作未発表」であることが基本です。以前、ある賞である応募者が、ウェブで公開していた作品を応募し、最終選考に残った途端にウェブ公開を中止した、という出来事がありました。ウェブ公開版と応募作に、どの程度の違いがあったのかはよくわかりません。ポイントは、「ウェブ公開版そのまま」ではなく、改稿したら「未発表」になるのか?ということのような気がします。
改稿するといっても、間違いの修正や、てにをはの変更や、表現を改めた、という程度では、ただの「手直し」のレベルです。じゃあ、登場人物の名前を変えたら? それも別の物語になったわけではないので、やはり小手先の手直しの一種でしょう。ストーリーを大幅に変える必要があると思われます。ただミステリーの場合、「トリック」の扱いが重要であろうと思います。ストーリーを変えても、トリックが同じであれば、改稿にはならないのか?
ミステリーの世界では「過去の作品のトリックと同じなら価値はない」みたいなことを言う人がいます。トリック原理教とでも言いますか(笑)。しかし、過去の全てのミステリーで書かれたトリックを熟知することは誰にもできませんから、超有名な作品とならいざ知らず、被ることは仕方ないことなのです。プロ作家の方でも「トリックが同じでもストーリーの中での扱い(活かし方)が違うならOK」とお考えの人もたくさんおられるとか。
ならば、自分が書いて公開した作品のトリックの再使用を恐れる必要はない、と考えます。前記したとおり「ストーリーの中での扱い(活かし方)が違うなら」。ただ、トリックの特性によって、活かせるストーリーが絞られてしまうことはありえます。そういうときは、他のトリックと組み合わせればいいんじゃないですかね。それも公開済みとかだったらちょっとまずいかもしれんですが(笑)。