「仮想泥棒ゲーム」の昨日と今日の公開分では、オパール採掘師の話を出しました。オーストラリアに単身(あるいは仲間と)乗り込んでいって、採掘権を買って、オパールを掘る人。本当にいます。今でもいるはず。何人いるか知りませんけど、何十人もいるんじゃないでしょうか。クーバーペディ、ライトニングリッジでは役所に行ってオパールの採掘権を買えますし、インターネットで検索すればその手の話がいくつか出てきます。
さて、筆者がオパール採掘師のことを知ったのは「世界まるごとHOWマッチ」という番組です。1983年から1990年まで放送されていました。故・大橋巨泉が司会で、世界のいろんな物の値段(だいたい突飛な物です)を当てるクイズ番組です。そのときの問題は、オパール採掘師(以下にも山師っぽい男)が登場して「俺が今掘ってる場所の採掘権を買ってくれ。機械とかも付けるよ」という感じだったと思います。答えは確か100万豪ドルだったんじゃないですかねえ。ホールインワン賞出たんだったかなあ。「あーいう奴らはたいがい 1 million って言うよね」と巨泉や出演者が呆れてたように憶えています。
それと、その問題の関連か、あるいは別の問題だったかもしれませんが、「骨の一部がオパールになった状態で(ほぼ全身が)発見された恐竜化石」が紹介されていました。あれは何だったろう、と思って今調べてみたら、1987年に発見されたプリオサウルスの化石で、「エリック」と名付けられているもののようです。現在はシドニーにある国立オーストラリア博物館で展示されているとのこと。番組ではどういう状態で紹介されたんだったかな。まだ現地(クーバーペディ)の採掘現場の中に埋まっていたかもしれません。
しかし、そういうのを発見してしまったら、採掘権を持っている人にはどういう補償があるんでしょうか。ほんの気持ち程度の金をもらって寄付しなければならない? あるいはそれこそ「100万ドル」って言ったら学者か学術団体か政府(市か州か国か)が買ってくれる? それより「いくら掘っても何も出ない」ことを心配した方がいいかもしれませんけど。