今回は、31~36番目に参加して頂いた方の感想になります。
(作品の並び順は、参加順です。)
(31)「SILVER BULLET ~邪悪なる心臓を射抜く白銀の弾丸~」
真海 始 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884423485連載中 5話 17,602文字 5話まで読了。
うーん。ハードボイルドっすね。自分、守備範囲は割りと広い方だと思うんですが、ホラーとバイオレンスはちょっと苦手で (苦笑)銃の種類とか武道の流派とか諸々、好きな人には堪らないんだろうなぁと思いつつ……なので、以下、門外漢の素人の意見になりますが。
登場人物には、それぞれ得意分野がある様なので、その設定を生かした個別のエピソードが欲しいかなと思いました。毎回、主人公が一人で淡々と仕事をこなしていくパターンなので、その辺も、バリエーションが欲しい。あと、かなり強い設定なのに敵が雑魚過ぎて、アクションシーンの迫力がいまひとつ。
当たり前の様にビルから飛び降りたり、ビルの間を跳び回ったりしてますが、その超人的な能力についての説明が欲しい。
もひとつ、キャラクターの見せ場というか……何だろう、決め技というか、「仕事人」が最後にピシッっと決める感じの(笑)ああいう、うぉ、カッコイイって思わず言っちゃう様なシーンが欲しいかなと思いました。(あくまで素人意見てす)
あと、名前にルビふってー(苦笑)。キャラの名前、ちょっとひねってますよね?普通に読めないです。
(32)「月光」 カシワダユウキ 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883997139完結済 1話 999文字
月の光は全てを優しく美しく包み込む。そんな月の光に癒されたくて、少女は辛い現実から逃れてきたのかな。
やがて、少年だった僕にも、辛い現実世界に直面する日がやって来る。優しかった時間を惜しむように、最後に訪れた秘密基地。そこで再会したふたりは――
詩的で文学的で……うーん。こういうのは、理屈じゃないんでしょうね。この文の連なりから、何を感じるかという。そういう世界。
どこに逃げていくんだ、とか。命令違反ヤバいんじゃぁ、とか。きっと、考えてはいけない。いけない(笑)……理詰めでモノを考えていく自分には、なかなかハードルが高い作品でした(苦笑)
(33)「夕暮れに染まるまで」 咲川 音 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882281316完結済 1話 8,968文字
ああ、これヤバい奴だ(苦笑)
私の下手な文章で安易に感想とか書いちゃいけない奴。……とにかく、圧倒されました。
文章の上手さもさることながら、構成の上手さ、作品に読者を引き込む力、世界観の構築、どれをとっても文句の付けようがありません。
暑い夏の日。「最後に中学校が見たい」と言った少女に付き合って、少年は彼女と二人で中学校へと向かう。何か二人の別れを暗示させるような空気を秘めつつ、物語の前半は、お互いに想い合ってるのに、素直に本音を言えない二人のもどかしい感じを追いかけながら、青春小説のように進んで行く。
そして後半――
うわーそう来るのかこの話は!という、衝撃と驚きに打ちのめされました。後半の心情描写がもうね、キュンどころじゃなくて……ため息つきながら読みましたよ(苦笑)この設定は、ズルいというか、スゴいというか、羨ましいというか……妬ましいというか(苦笑)……そういうやつ。。
まぁ、あまりハードル上げても何なんで(笑)とにかく、読んでみて。と、思わず人にお勧めしたくなる作品でした。いや、参った参った。
(34)「碧(あお)のぬくもり」 木沢 俊二 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881400472完結済 7話 10,546文字
無くしたものを数えながら生きていく人生と、有るものを数えて生きていく人生と、どちらが幸せなのか。ということを気づかせてくれる、深イイお話でした。
気難しい年頃の中学生の娘。娘とコミュニケーションを取りたくて、ダジャレが滑ってしまうお父さん。高校生活を気ままに楽しんでいる風な息子。登場人物たちは、誰でも「あるある」と思いながら共感できる感じで、その辺りは上手く書けていると思いました。
ただ、このストーリーの要である神様の存在が、ちょっと浮いてしまっているというか。イイ話なのに、彼のキャラはちょっと軽すぎて、話を嘘っぽく見せてしまうというか……
因みにこの作品は、読者層とか、どの辺りを想定して書かれましたか?青少年向けラノベなら、この神様でもありかなと思いますが、一般文芸寄りの作品として書かれたのであれば、この話がどちらかと言うと感動系のお話なので、ファンタジー要素は入れない方が、話が締まって良いような気がしました。
例えば、身近な人から些細なきっかけでお母さんの過去を聞いてしまうという方が、意外性はありませんが、大人の好む人間ドラマになるような気がします。
(35)「18歳お見合い法」 まーぶる 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884579088連載中 6話 9,836文字 6話まで読了。
設定が面白い。少子化対策モノって最近の流行りでもあるし、ひとつの作品として仕上げられたら、これ、かなり面白いものが出来る気がする。
女子に拒否権がないのは、風紀乱れまくりで、おばちゃん目線でちょっとどうなんだと思いましたが(笑)ちゃんと一線越えない様に配慮されていたのは、好感触でした。
モテないヒロインの子、強運すぎじゃん(苦笑)読み手が一番こうだったらいいな、という辺りに話を落とし込んで行く辺り、良く分かってらっしゃるというか、センスがイイと感じました。
「あなたはデブめがねですか?もやし宇宙人ですか?」には笑いました。彼女の心の声も、なかなか個性的で面白いです。で、相手役の男の子のキャラ設定は、何ですかこれ、カッコ良すぎなんだがー(笑)個人的に好みです。めちゃキュンです(笑)少女漫画の王道ヒーローっぽくて、もう。ごちそうさまでした(笑)
文章は、まだ書き慣れていない感じですが……途中でプロットみたいになっちゃってますがっ(苦笑)先を書きたい熱意は伝わって来ましたよ。文章はね、まぁ、量こなせば上達していくので、とにかく書くことです。是非、最後のオチまで突き進んで頂きたい。
書き終わってから読み返すと、自分で何じゃこりゃって思うと思いますが、それはその分上手くなったということですので、めげずに精進して下さい。傑作が生まれるのを楽しみにしています。頑張って下さいね。
(36)「(短編)窓際の猫」 さとうこうえつ 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884543981完結済 1話 916文字
私、ほんとに、詩才はないんですけど、いいんですかね……と、戸惑う2回目(苦笑)
日常生活の中で、何かを幸せのバロメーターにすることって良くありますよね。茶柱が立ったら、今日はラッキーみたいな。
この作品で、そんな幸せの象徴として出てくるのが、銀色の毛並みの猫。余所の部屋の窓辺に佇むその猫は、彼女にとって幸せを映す鏡のような存在だった。
彼と上手く行かなくなり、やがて迎える別離の時。気がつけば猫の姿は見えなくなっていた――
切ないというか、遣りきれない。彼女の幸せが、彼以外の所に微塵もなかったということが、どうしようもなく哀しくて。彼女が最後に見た猫は、幻だったのかも知れない。でも、それでも彼女は救われたのだと、そう思いたいです。
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