毎日暑いので、カエルたちは飲み水を求めて、朝には必ず植木鉢のとこに集まってます。今、定期的に二、三匹。
だんだん、なれてきて、ジョーロが蛇じゃなく水を吐くものだとわかってくるんですね。なるべく逃げないように、水やり終わるまで縁のとこで、じっとしてる。でも近づきすぎると、やっぱり怖いので反射的にとんじゃう。
六月ごろは一回逃げると、なかなか戻ってこなかったんですが、最近は水やり終わったとたんに戻ってきて、鉢のなかにすわります。カエルの水飲みスタイル。喉かわいてるんですね。真夏でこう雨降らないと、水が飲めるのは人間が手をほどこした場所か、川くらいですからね。
ところで、一昨年くらいだったかに、毎朝六時ごろになると、雨乞いする子がいたんですよ。
つまり、明るくなっても鉢のなかが乾いてると「まだか? まだ水は来んのか? 早く水くれぇ。雨よ降れー!」と鳴く子。
カエルって小さいくせに鳴き声はデッカいんで、ベランダで早朝に鳴かれると絶対、目が覚めるんですね。しかたなく水やってから、また寝てましたが。ちゃんとそれ以降は鳴かなかったから、あきらかに鳴くと水が来ると認識してやってた……。
でも、だいたいの子たちは鳴かないんですよね。水が来るまで、おとなしく待ってる。
あれ? なんで鳴く子と鳴かない子がいるんだろ? もしかして……?
調べてみました。
カエルって繁殖行動としてメスを呼ぶために鳴くんですよね。それは知ってたので、もしかしてと思ったわけですが、案の定ですね。
カエルが鳴くのは基本的にオスだけ!
メスにはそもそも鳴くための器官がないんだそうです。
ああ、そっかぁ。うちに集まってくる子たちは、みんな女の子だったのかぁ。だから静かなんだ。カエルくんって言ってたけど、くんじゃなかった。カエルちゃんだったぁ。アマちゃんですね。
なら、堂々と鳴いてたあの子はオスだったのか。しばらくして、あの子はいなくなったけど、相手を探すために川か田んぼへ行っちゃったんですね。
アマガエルって数年生きるので、たまに、夏の初めから大きくて、やけにうちの鉢になれてる子がいるんで、あれは前年おぼえた水飲み場に戻ってきてるんでしょうね。今年の子もだいぶ大きく育ってきました。まだしばらく、うちで水飲むんでしょうね。
さて、カエルの写真です。
今日のは隠れてません! すぐそこにいます。ご注意を。
いいですか? 載せますよ?
じっと待つアマちゃん。
けろっ。