鹿江路傍

　ひとりぼっちの少女の話。

　誰かの書いた、名もなき備忘録。

とりとめのない詩集です。

　自由律俳句から勝手な着想を得た短編集です。 　一話完結で基本的にどこから読んでも大丈夫です。

何でもありな短めのお話を色々詰め込んでいます。 原稿用紙一枚の掌編から、長くても十数枚程度。ジャンルもいろいろ。 一話完結なのでどこからでもどうぞ。

　俳句と言えば五七五、というリズムが有名です。 　しかし、中にはそんな形式を取っ払った自由律俳句を詠んだ俳人もいました。 　そんな自由律俳句を一句ずつ取り上げて、好き勝手に紹…

　小さな男の子、レテクル・スプリングはとあるものを探していた。あるとき、同じく探し物をしているという大鴉、ワタと出会う。 　少し不思議でどことなく幻想的な、二人の小さな旅路が始…

　――魔王が復活した。その報せは、瞬く間に世界を駆け巡った。 　しばらくもしないうちに、我こそは、という人々が世界中で魔王打倒に立ち上がった。 　彼らが目指すのは、大陸の北西。魔…

　――人類は滅亡の最中にあった。 　この町最後の人間が死んで一週間が経つ。 　ロボット工学の技術者であるカナ、 　かつて三日間だけ哲学を学んでいたハル、 　新型ロボットの試…

　伏木奈子は大学二年生の夏休み、ふと思い立って備忘録をつけることを始める。 　彼女が備忘録に記すのは、何気ない日々の記録であるはずだった――。 　そして実際にも何気ない日…

　持論を語る先生と私の、小さなお話。