「うぅ……私は、毎度毎度ふざけるあなたたちに代わり、真面目にこのコーナーを進行する役として呼ばれた、名をたまこといいます。……まさかいきなり身ぐるみ剥がされるとは思いませんでしたけど……。」
おい‼︎ またこ‼︎
「はい⁉︎ ……いまなんて言いました⁉︎」
(グビッ……)
な〜に勝手にでしゃばっとんじゃい! ……ウェップ……ザコは引っ込んでな!
「いや、ですが……」
(……ッヒック……)
こちとら今、最高に盛り上がってるとこなんじゃい!グビッ……邪魔すなや‼︎
(オェェェェェェェェェェェェェェェー‼︎)
おいうるせぇーぞぉ‼︎
「いやいやいや、あなたたちがそんかだからからでしょ⁉︎大体……ッうわっ酒臭っ! あなたたち、コーナー中に何お酒飲んでんですか⁉︎」
私は酒など飲んどらんわい!
(……これはただの水……)
――シュボッ‼︎
「いや、いやいやいや、ありえないでしょ⁉︎ 見るからに火ぃついてんじゃねぇですか⁉︎ アルコールでしょこれ?」
(違う……これはただの火のつく水だ……)
それに飲んだんじゃねぇ、口を開けたら勝手に入ってきたんだよ‼︎
「ヘェ〜……って、どっちもありえないでしょ⁉︎ 顔真っ赤じゃねぇですか⁉︎ どー考えてもお酒でしょそれ⁉︎ よくそんな嘘つけましたね⁉︎」
(……アァン⁉︎)
テメェ、ポッと出のくせにナメた口聞いてんじゃねぇぞ? 脱がすぞオラァ‼︎
――ビリビリィ‼︎
「キャァァァァァァァァァァァァァ‼︎ この酔っ払い達、タチが悪いよぉ〜‼︎」
ホレホレェ〜どんどん装甲が薄くなっていくぞぉ〜?
(……私を忘れるな……オェップ……)
――バリンッ‼︎
おい‼︎ 人の頭めがけて空いた酒瓶フルスイングすんな‼︎ 死人が出るだろ⁉︎
(……殺しにいってた。)
「も〜やだ〜、この二人最悪すぎるよ〜……ッンン⁉︎」
ホレ!お前も飲んでみろやァ‼︎
「……ンン‼︎ ……ンンー‼︎ ……グビッ、グビッ……」
(……またこ、すまない、巻き込むつもりはなかった……だが、こちらにも色々と引けない事情がある。決してふざけているわけじゃないことをわかって欲しい。)
「………ウォロレェェェェェェェェェェー……」
――バタン。