冠梨惟人

砂漠地帯には「脊柱」と呼ばれる、白く湾曲した建造物が存在する。 そこには、機械が棲むという。 巡視中の警衛隊員「ユウリ」は、砂漠で命を落としかけていた少年「キリア」と出会う。目…

作蔵と伊和奈の、つられて取りつかれる仕事の物語。 ※小説家になろう様にて、短編作品『蓋は開かれる』の続編です。

「きっといつか、そなたを皇后にする」 　幼くして魏の三代皇帝となった曹芳（そうほう）は、共に学び、遊びながら育ってきた花蓮（ファーレン）をこよなく愛している。 　しかし、皇太后…

人の想いは盆。 幾つも吹く風を乗せて、己れを象らせていく。 児島由香、二十三才。 由香を温かく見守る大村澄子。そして、会社の上役の岡村晴一。 社会人として、児島由香の風が強く吹…

執筆するにあたり、プロットなし、計画性なしという私ですが、物語を書く上で重要視しているのは空気感。 その時代、その状況の空気を吸うことによって、登場人物たちがどんな風に判断し、ど…

古代中国の文献魏志倭人伝に、神道により民を惑わしたと記されている邪馬台国の女王卑弥呼。 宮殿内に千人もの従者を置きながらも、その居室には国政を補佐する弟のみが入ることを許され、彼…