この近況ノートは『第二部』までに登場するキャラクターの説明を行います。本作品を最後まで読んでいる、読んでいないに限らず読んでもいいように記述するつもりですが、ネタバレを嫌う人はブラウザ・バック推薦します。
・レイラ――本作のヒロインの吸血鬼。銀髪紅い瞳を持つ幼女で、『民間伝承の吸血鬼がキャラクター化したら?』をテーマに練りに練って生まれたキャラクターです。民間伝承を元にしているため『フィクション』の吸血鬼とは異なるところが多いですが、類似点もあります。第一部ではこの子をヒロインをするため、『レイラを救う』をテーマとした作品、あらすじを考える必要があり、能力、性格、誕生の経緯までできるまで滅茶苦茶時間が掛かったキャラクターです。
・神崎かなめ――本作の主人公、兼語り部を務める主人公。『レイラを救う』=『化物を救う』ために考えて生まれたキャラクターのため、ヒーローとしての性質は王道の主人公とはかなり異なります。どちらかというとダークヒーロー? あらゆる能力、ステータスはレイラ、もしくは『第一の眷属』の完全劣化になっていますが、性格(キャラクター性)では一番ぶっとんでいます。チート能力を持っているのに全然勝っていないキャラにもなっています。その理由はかなめくんのキャラを創る上でのテーマで、私が大好きなキャラクターの運命を背負うことになったためです。
・神崎勇騎――主人公の幼馴染、腐れ縁の野郎というポジションのキャラです。『かなめくんの真逆の性格を持つ主人公』をテーマに誕生し、魔術も超能力も持たず、吸血鬼に寵愛されているわけでもないが、かなめくん達と関わる実は稀有な性質を持ちます。・・・そのうち彼が主人公の話も書くかも?
・海鳥皐月――かなめのクラスメイト兼、監視役として派遣された殲鬼師。ポニーテールにいつも愛くるしい笑みを浮かべており、誰とでも話し、仲良くなれるキャラです。お茶らけているように見えて仕事はまじめにこなします。しかし窮地になったら弱音を吐く。暴走する佐々木を宥める役割もよく担っています。
・佐々木莉愛――見た目は魔法少女。十字架を武器に戦う殲鬼師。実は本作を最初に書く時に魔法少女が登場する予定があり、その設定を引き継いだキャラクター。本作でも語られていますが、十字架と魔法少女の格好は北欧神話の雷神トールの武器が元ネタになっています。本作では語っていませんが天才キャラであり、幼い年齢で『変身術』を早くに習得し、その時に魔法少女の衣装に設定して以来、その衣装を変更できなくなったため、成長した今でも魔法少女の服装で戦っているという隠しエピソードを持ちます。
・『第一の人外』――ゴールド・ブラッド。故人。レイラと対極に位置する吸血鬼で、『フィクションの吸血鬼像』をテーマに誕生したキャラクターでもあります。キャラ設定を書く上で楽しかった思い出のあるキャラですが、本編スタートにはもう亡くなっていますね・・・どんな人物だったかは様々なキャラクターの口から語られていますので、気になる方は探してみては? 人を見下し高慢な、王道の吸血鬼設定では実はありません。当人が持つ性質についても、こっそりと本編で誰かが語っているので、その情報を元に考察してみるのも一興です。
・『人外殺し』――本名、神崎最愛。主人公のお父さんです。名前と他人の口から語られる以外一切出番のないキャラですが、物語の根底にいる人間です。吸血鬼が人間よりも圧倒的に強い本作の世界観の中で、『変身術』というチートを開発し、なおかつ二人いる人外の片方を殲滅、もう片方と対等に会話するという冷静に考えたらやっていることが頭のおかしい人物です。このキャラもどんなキャラかは他の人によって語られているので、よろしければ考察してみて下さい。
・神崎彼恵――通称かなえさん。主人公、かなめくんのいとこで、第一部の黒幕的ポジションでもあります。第一部の物語の構成、違和感は、彼女の目的を考察したら自然と理解できるものになっております。電話と文章のみの登場ですが、クールキャラに見えて結構感情的な一面を持っていますね。かなめくんの人格形成にめちゃくちゃ影響を与えている人物です。かなめくんが自分より背の高いお姉さんが好きなのはかなえさんの影響。
・『魔獣女帝』――エキドナ。かなめくん達の敵を自評し見下す、ある意味吸血鬼らしいキャラ。金髪金眼の綺麗なお姉さん。名前の由来、能力はギリシャ神話に出て来るエキドナです。彼女がどんな目的を持って行動しているかはかなりわかりやすいかも? けど、結構過去は複雑です。実は加害者に見えて被害者キャラなんですよね……。
・『第一の眷属』――第二部の中心人物。本名も考えたけど結局最後まで出さないことにしたキャラ。『もしかなめくんがレイラを拒絶したら?』をテーマに創られたキャラで、初期構想から存在しました。第一部ではかなめくんとレイラはハッピーエンドになりますが、レイラの過去を聞いた時に、レイラを拒絶したらかなめくんはこうなるんだろうなー……と思いながらキャラクターシートを書きました。本作でもトップレベルのチート能力を持ちますが、根の性格が人間のためなんでもかんでも『なかったこと』にすることができません。個人的には、レイラを受け入れたかなめくんより、拒絶した『第一の眷属』の方が人間らしい生き方、行動を選択しているのが好感度高いです。
……第二部まで登場したキャラの説明は以上とさせていただきます。ほかにも名前のみの登場、裏設定、物語はございますが、その辺は続編の時に記述すると思うので!
気になること、質問等はスペースとか適当にやっているので、その時にでも聞いてください! 公開時点の話の醍醐味が減少しない程度にお答えしますので!
では、また第三部で!
さて。
……蒙古タンメン、食べるかあ。