こんにちは。かめにーーとです。
『みゆきとこだま』はカクヨムで最初に投稿した作品です。時間のあり余る学生時代に書いていたので、今読むと文章も贅沢な感じがします。
前後編に分かれていて、前編がみゆき視点、後編がこだま視点になっています。みゆきさんは理性的で賢い人なので、淡々とした文章で読みやすいですが、こだまさんは感性が独特な美少女なので読みにくかったかもしれません。みゆきさんが基本的に事実ベースで語るのに対し(逆に事実と想像が混合しているときは彼女の混乱を表しているのでしょう)、こだまさんは第一話の「いつも通りの朝?」で「文章に書いてあることは間違ってはいませんが、鵜呑みにすると痛い目に合うことが多いのです」と高らかに宣言しています。彼女の語りで構成される後編は、事実がそのまま語られるとは限らないのです。彼女は現実世界と空想の世界、抽象的な世界を彼女自身の中で再構成し、意図的にそれらを混同させて文章にしています。そのため、前編と後編ではキャラクターのセリフ量がだいぶ違っており、世界観のギャップが見られます。
二人の世界観の違いにも着目して読んでいただけると……嬉しいです。
『みゆきとこだま』は次回で完結となりますが、現在更新中の長編『鴨の羽色』と不定期更新の『クールさんと天然ちゃん』は更新を続けるのでそちらもお楽しみに!
鴨は仲のいい二人の話が続いていますが、第三部では色々ありそうです。甘いだけの話にならないとだけ伝えておきます……。
『クールさんと天然ちゃん』は百合SFとして腰を据えて書いていくつもりなので気長にお待ちください。SFといっても小難しくするのではなく、読みやすい文章を心がけます。
最近明るい話ばかり書いてしまっているので、暗い話も書きたくなっていて、短編か長編かわかりませんがいずれ更新する予定です。暗い気分の秋の夜長のお供に、そっと寄り添うような作品ができたらと思います。
社会人だからと諦めず、文章に向き合っていこうと思うので、更新頻度は控えめですが暖かく見守っていただければと……。それでは。