アカデミー賞2016が決まったようですね。
作品賞は「スポットライト 世紀のスクープ」。
教会の神父の子供信徒に対する性虐待の事実を新聞がすっぱ抜くという、まあ、いかにもアカデミー賞を取りそうな題材の作品のようです。一昔前なら、シドニー・ポラックやシドニー・ルメットなんがが作りそうな映画です。とはいえ、こういうタイプのサスペンスって、やっぱり観ると面白い。特にアメリカ人監督が得意なジャーナルもの、ってやつですね。私のお気に入り女優、レイチェル・マクアダムスが出てるから観ようかな。
リドリー・スコットの「オデッセイ」は全く振るわずでした。まあ、ゴールデングローブ賞の方は獲ったから、いいでしょう。この間のSF作「プロメテウス」より、私はこっちの方が良かったなあ。リドリーというとSFのイメージが強いですけど、本数としてはちょっとなんですよね。すっかりお歳を召されたリドリーの映画は、ケレン味よりドラマ重視でいいと思います。もちろん、「エイリアン」「ブレードランナー」は金字塔ですがね。
SFって、なんかターゲットが偏りがちですが、私の意見としては、サイファイくらいに抑えて、現代人、さらには一般消費者にちゃんと伝わる仕掛けは必要かと思います。
物語は、ぐっとくるドラマじゃないと。
しかし、今回の最多受賞が「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ってのは、良かったですね。おバカ映画みたいに思ってる人もいるでしょうが、(実際、その要素も満載ですが)ストーリーの定番、約束の地を目指す、がベーシックになっている映画でしたけど、物語の途中で「生き残るために、引き返す」というのは、結構新しいかなと思いました。
諦めもまた正しい選択、というテーマ。
サバイバルストーリーの新機軸ですね。
しかし、「スターウォーズ」に視聴覚効果賞あげないのはいかがなもんでしょうね?
受賞した「エクス・マキナ」がどんなか、良くしりませんけど。
好みは別として、業界を活性化する興行成績の高い映画を、ないがしろにするのはいかがなものかと。
それとレオナルド・ディカプリオさまは、本当に、ご苦労様でした。