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カフカの不可解さは可か不可か。

 可も無く不可も無く、じゃなく、むしろ「不可解」ですらあったのですが。真面目に考えると脳に負荷が掛かるかも。

 職場で、異動していく先輩に
「まだまだ職場が「城」で「門」でカフカの世界ですわー」
と嘆いたら
「もう一年近くなるのにそんなこと言ってる場合じゃないよ」
と激励されたもんです。(とはいえ10年近くやってもまだ城で門なのであった)
まあこの業界、マニュアルに書けない運用がそれぞれさまざまございましてデスネ。

「変身」は喜劇であるという。

 「不条理な悲劇」と感じるとつらいけど、「唐突に始まるドタバタ喜劇」と思うとこれはなんだか面白い。
 「8時だヨ!全員集合」の前半のコントの屋台(屋体)崩しとか、
「志村けんの全員集合 東村山音頭」の、1丁目になった途端に、曲調が変わる感じである(年齢がバレますね)

 数日後に知ったのだが、2024年は、カフカ没後100年の年なのだった。

 久しぶりに「寓話集」から、読んでみたら面白い。ゲラゲラわらうほうではなくて、自然科学でよく言われるほうの、"interesting"に近い意味での「興味深い・面白い」ですなこれは。

 個人的には、読後感で、SFマガジンで読んだ中井紀夫氏の短編「見果てぬ風」(1987)に似たものを、勝手に感じている。

「短編集」では、「父の気がかり」「雑種」など、ヘンテコ生物が愉しい。

 20世紀前半の文学や小説って、当時の近代史や近代思想論と共鳴していて(そして近代思想論は自然科学史と連動していて)素養(教養なんてたいしたもんじゃない)が少しでもあると面白いのです。

 乱文ご容赦。

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