自主企画、『夢』と『眠り』の本棚のご参加、誠にありがとうございました。
自作を客観視するのは難しいので、同じジャンルを読んで反省点が見出せればいいなと思って開催させていただきました。
半分ほど読ませていただいた時点での感想を記しておきます。
一番感じたのは、深層心理を活かした本格的な夢の作品は非常に難解ということです。
必然的に「伏線だらけの夢」、「現実での答え」という順になるため、前半はわけがわからず、後半がよほど秀逸でないと挽回ができない。
読書において「理解できない」という感情は、「暗くて気分が落ち込む」、「つまらない」よりも更にネガティブな印象に感じるため、続きを読んでもらうには高いハードルがあります。
そこで、自作の夢のシーンをわかりやすく変更して知り合いに読んでもらったところ、かえって悪くなったと言われてしまいました。
夢とは理解しきれないもので、不思議感もなくてはダメとのことです。
毎日一話ずつ読むスタイルが主流なwebにおいて、伏線が多くて複雑な作品は受けが悪いことを考えると、夢に関する物語が一大ジャンルとなっていないのもうなずけます。
前回、
ダークファンタジー:(-1)×(-1)=1
ホラー:X-YーZ=1
……という式を自分なりに考えましたが、それに当てはめると
夢は-10がスタートで、最終的にプラスにするハードルが高いという印象です。
ただし、夢解釈のパートを一切入れず、初めから夢の世界へ冒険に行くタイプの物語は別です。
児童文学的で面白い作品もあったので、より多くの人に評価してもらうならそのほうが無難かもしれません。
以上、意味不明だけど自分なりの総括でした。
参加していただいた方、あらためてありがとうございました。