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【汝、願わば呪え】のあとがき

本作は『中学時代の同級生から久々に連絡が入って会うことになり、ファミレスで話を聞いてみたら、宗教の勧誘だった』というのが原因で書いたお話です。

やれ宗教に入ったら金運が良くなっただの、やれ神様にお願いしたら彼女ができただの、戯けたことを抜かしたので、

「きみのことが好きじゃなかった女性が、神様にお願いした途端にきみを好きになったのなら、彼女が神様とやらにきみを好きになる呪いをかけられたってことだろ。可哀想に」

と言ってやったら後日に宗教団体と揉める羽目になりました。今となっては良い思い出というか良い経験です。

咄嗟に言った皮肉にしては悪くないな、と自画自賛した結果、祈りが呪いに繋がるケースもあると考え、『祈りも、呪いも、つまりは、願いだ』となりました。

作品内でやたらと神に祈っても仕方ないとか、悪魔にお願いした方がマシだとか、教会を滅ぼすとか、教会と癒着してる貴族くたばれ、という流れになっているのは当時の経験から来るもので、宗教を否定するものではありません。職場にもキリスト教徒やイスラム教徒やヒンドゥー教徒がいますしね。飲み会の時に牛や豚のことでひと悶着あるのは少し思うところはありますが。

なお、願意石だの棺桶袋だの呪体化だの魂魄暴走だのとやたらとルビを多用しているのは、当時のスニーカー大賞および電撃大賞の応募条件の項目に原稿枚数の上限があったからです。確か400字詰めで350枚まで。42文字x34行で120枚まで? だったかと。とにかく文字数を減らすための苦肉の策でした。

無理にでも文字数を減らさないと応募条件から外れてしまうのでこのような形になりましたが、正直、自分でも読みにくいと思います。

まあ、これはこれでいいかなと思ったので最終的にはそのままですが。

さて、次もスニーカー大賞二次落選、電撃大賞三次落選の作品を改稿する予定でしたが、【汝、願わば呪え】の続きを書こうと思います。

理由は単純で、結末に矛盾があり、それを補完しないと作品として成り立たないと思うからです。

率直に言いますと、この何をやるにも考えすぎたり、自信がなかったりする主人公が、1回分の材料しかない状態で解呪に踏み切れるのか、というところです。残念ながら無理ですね。

むしろチャレンジしてしまったらリネット・マーシュというキャラクターが壊れてしまいます。

これは原稿投稿時から思っていて、選評でツッコミをいただくことはなかったのですが、一応は補足となるプロットを用意していたということです。

なのでそれを書きます。ただ、これまでと違って原文がないのでゆっくりの更新となります。

また、【水と油は恋で交わる?】の続編ではなく、サイドストーリーというか、本編で登場していない、いわゆるモブ以下のキャラで色々と話を展開していこうと思っています。
これも原文がないのでゆっくりめで。

久々にプロット作りを楽しく感じているので、この熱が冷めるまでは頑張りたいと思います。

長文失礼しました。
ここまでお読みいただいた方々に感謝。

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