~お客様は◯◯①~
煉「そういや、この前、『お客様は神様だろうが』ってキレてるおっさんがいたんだよ」
都季「えっ。依月でですか?」
煉「まさか。一見さんならともかく、ここに住んでる奴にそんな命知らずいねーよ」
都季「店長の影響力って……」
煉「でさ、たまたま居合わせた茜さんが、『悪いが、人間と同等サイズの神は空間を歪めるから、あるべき場所へ還ってくれ』って一蹴してさー。言ったその客も周りも凍りついたね」
都季「……店長、酔ってたんですか?」
煉「ああ」
~お客様は◯◯②~
男性客「んだ、その態度は!? 客に対する態度か!? ええ!?」
都季「うわ、最悪。コンビニで怒鳴るとか……」
月神「あの男は何を怒っておるのだ?」
都季「さぁ? 店員さんが何かミスしたんじゃないかな?」
月神「生きている以上は誤りもあるだろうに、心の狭い奴よのぅ」
男性客「客は神様だって知らねぇのか!?」
月神「……なに? おい、都季。ここに来る客は皆、神なのか? それにしても、あれはどこの荒魂だろうか……」
都季「つっきー。それ違う」
月神「なに? 神ではないのに神と偽っておるのか。罰当たりな奴め。どれ、ここは真の神たる我が、神とはなんたるかを――」
都季「やめて。ホントやめて」
※このあと、しっかりと説明しました。