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『ルマイナ』『ファーザー』『フルプレート・フィーメイル』について

『ルマイナ・シング』『ヴォルテックス・ファーザー』そして新作『フルプレート・フィーメイル』を読んで頂いた方からこんな質問をいただきました。


「これらの作品は同じクァズーレという場所の同一時間軸の話なの?」


よくぞ訊いて下さいました、です。
わざわざ作者に設定語りをするチャンスを与えてくれるとは、本当にありがたい。
せっかくなのでこうして久し振りに近況ノートの記事にしてしまおうと思った次第。


結論から言いますと、これら三作品は同一世界、同一時間軸上の物語です。


時系列的には『ルマイナ』→『フルプレート』→『ファーザー』です。
それぞれがだいたい何年くらい隔たっているかはご想像にお任せします。

いずれの作品にも共通した固有名詞を出していますので、整理して解説いたしましょう。


○『天資(シング)』
惑星クァズーレにやってきた別宇宙からの転移者集団・殖種帰化船団(サクセッサー)が造り出したガジェットの総称。
天資結晶(シングセル)という、光エネルギーを変換して自己再生・自己発電を行う人工超物質で構成されている。

クァズーレへの帰化を目的とする彼らは、シングを意図的にクァズーレの現地人に触れさせ、自分達を受け入れる土壌づくりとテストを行っていた。

シングはクァズーレ人にとってオーパーツじみたアイテムであり、大小様々なものが存在する。
中でも、いわゆる巨大ロボットに類するものは『輝機神(ルマイナ・シング)』と呼ばれ別格扱いされていた。

『ヴォルテックス・ファーザー』に登場するアーマシングは、殖種帰化船団(サクセッサー)の最終目的達成の為に遣わされた転生者(エクスポーテッド)が何代もかけて開発した巨大兵器。
クァズーレで入手可能な資源で生産することを前提にした、ルマイナシングのローカライズ版と言える。


○『転生者(エクスポーテッド)』
殖種帰化船団(サクセッサー)の科学力により生み出された人造生命体。
アンドロイドやロボットではなく、人間そのものを3Dプリンタがスゴくなった感じの機械で出力している。

出力データに用いられるのは、殖種帰化船団(サクセッサー)の故郷である『母星』で蒐集した膨大な実在人物のもの。
歴史上の偉人をそのまま出力する、あるいは特定の能力に秀でるようデータを合成して出力する、など自由自在である。


○『殖種帰化船団(サクセッサー)』
無間(メビウス)なる勢力に滅ぼされた宇宙から落ち延びてきた知的生命体の集団。
無数の宇宙船の艦隊で、クァズーレ到達後は惑星全周囲を取り囲むようにして待機。

恒星に見せかけて身を隠しており、そのためクァズーレの夜空は七色の星が輝いているように見える。



こんな感じです。

作品内でまともに語ろうとするとゴチャゴチャするのでカットしてる部分が多いんで、ここぞとばかりにまとめて言っちゃったァ。


それでは、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!

1件のコメント

  • 改めて整理してお出ししていただくとすごくわかりやすい……
    こういうことだったのか!
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