中国古典小説の水滸伝、その翻案作品は多数あるが、時代を遡った例はあまり無い。
水滸伝の百八星は、いかにして伏魔殿に封じられたのか? その第一回において、「唐の頃に封じられた」と語られるのみである。
これは、唐の時代で最も有名な玄宗皇帝と楊貴妃、そして「安史の乱」を渦中に、散らばった百八の魔星との戦いを描く物語。
魔星に殺されて仮蘇生した若者を始め、皇室から消された少女、書いた文字がそのまま実現する術の使い手、顔も身体も無い老道士、鋼の翼を持った鷹など、異才に満ちた面々が、大きな陰謀に巻き込まれていると知りつつ、それぞれの願いを果たすため、旅を共にする。
盛唐の終わりを飾った美女、英雄、悪漢も多数登場。
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以前は「小説家になろう」で連載していました。今回、その版に大幅な加筆をして、カクヨムで掲載を始めます。毎日22:00に更新していく予定です。
この作品を書くために、作者は単身で、物語の舞台となった中国各地を周りました。ときには人の温かさに触れ、はたまたスパイ容疑や遭難の危機に晒されながら、ヒントを求めて歩き続けました。
構想から数えて、実に二十年の歳月をかけた作品です。
ブログでは、制作秘話などをつぶやいています。
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