「おはようございます、月夜野出雲です。」
いつも通り、通常の挨拶を読者様へしている月夜野。そこへ小さな海曹士の作業服を着た女の子が2人、月夜野の自室に入ってくる。『防人達の邂逅』に登場する、LCACの07と08である。
「「おはよ~月夜野~。」」
「おはよう、2人とも。どうしたの?朝ご飯食べたの?」
しゃがんで目線を2人に合わせる月夜野。
「朝ご飯食べたよ~月夜野~。」
「おいしかったよ~、岩代のとこのご飯。ね~、お姉ちゃん?」
顔を見合わせ、2人でうなずく。
「それでね~、月夜野~?『防人達の邂逅』のここと、ここなんだけど~。違ってるよ~?」
「びっくりしたね~、お姉ちゃん?」
スマートフォンの画面を見せる07と、その画面を指差す08。
「どれどれ?えっ?・・・あっ!・・・うわぁ!!やっちまったぁ!!」
「『海の防人達』で、忙しいのわかるけど~」
「書くときは、ちゃんと見て?ね?月夜野~?」
ちゃんと見ていれば防げたはずの2カ所の間違いに、頭を抱える月夜野。
「ごめん、ごめん。『海の~』がもうすぐ書き終わるから、そしたら直してあげるよ。見つけてくれてありがとう。」
「「約束だよ~?」」
そう言いながら、月夜野の部屋をでる07と08。
『海の~・第6章』を書き上げた後の、『~邂逅』の修正作業に頭を抱えると共に、真上2曹のお小言にも耐えなければならないことが決定したのだった。